▲イラスト=梁仁星(ヤン・インソン)
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」が11日、大統領と公共機関長の任期を一致させる法案を推進したい、と表明した。大統領の任期(5年)と公共機関長の任期(主に3年)の不一致に由来する「居座り問題」を解消したい、というわけだ。民主党の陳声準(チン・ソンジュン)政策委議長は11日、党の会議で「大統領と機関長の任期を一致させる公共機関運営法改正を推進したい」「大統領と国政哲学を同じくする機関長および役員..
続き読む
▲イラスト=梁仁星(ヤン・インソン)
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」が11日、大統領と公共機関長の任期を一致させる法案を推進したい、と表明した。大統領の任期(5年)と公共機関長の任期(主に3年)の不一致に由来する「居座り問題」を解消したい、というわけだ。民主党の陳声準(チン・ソンジュン)政策委議長は11日、党の会議で「大統領と機関長の任期を一致させる公共機関運営法改正を推進したい」「大統領と国政哲学を同じくする機関長および役員の選出を通して、大統領の公約を忠実に履行し、それに伴う責任も負うようにしたい」と語った。
野党は、政権側が尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の職務停止以降、公共機関長の人事権を乱発している-と主張している。陳議長は「戒厳翌日の12月4日から2月20日までに人事公告されたものだけでも53件」「長期にわたって空席だったのに急いでいるのは、尹錫悦政権の反逆加担者らにポストを分け与えて勢力を構築しようとする狙いがある」と主張した。そうして、保守系与党「国民の力」のスポークスマンを務めていた李昌洙(イ・チャンス)韓国雇用情報院長をはじめ韓国馬事会、農漁村公社、JDC(済州国際自由都市開発センター)、SR(旧水西高速鉄道)、韓国観光公社、韓国コンテンツ振興院などで全方位的人事が繰り広げられているとした。民主党の朴弘培(パク・ホンベ)議員は「政府・与党は馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官任命を遅らせながら、裏ではこっそり公共機関の要職に尹錫悦政権関係者を居座らせる真っ最中」と批判した。
だが、前の文在寅(ムン・ジェイン)政権も任期末に大統領府および民主党出身者を大挙して公共機関のトップおよび役員として送り込み、「居座り人事」論争を引き起こした。こうした「居座り」の相当数は尹錫悦政権発足後も引き続き在職して任期を全うし、中には任期が終わっても後任の人選が遅れたことで引き続きポストに居座るケースもあった。
政権交代のたびに「居座り」論争が繰り返されているという指摘に、与野党は先の第21代国会でも大統領と公共機関長の任期を一致させる法律の制定を推し進めたが、適用対象や時期を巡って意見が合わず、合意に至らなかった。第22代国会に入ってからは、民主党の朴商赫(パク・サンヒョク)議員らが任命当時の大統領の任期が終了したら機関長と役員の任期も満了したと見なす、という内容の法案を発議したが、法案は現在、所管常任委の企画財政委小委員会に留め置かれている。
キム・サンユン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com