▲イラスト=UTOIMAGE
経歴を詐称し彫刻作品を清島郡に売却したチェ・パオロ容疑者(71)を相手取り、慶尚北道清島郡が代金の返還を求める民事訴訟を起こした。清島郡が26日に明らかにした。
【写真】清島郡に設置された自称「世界的な彫刻家」の作品
大邱地裁刑事12部(オ・ジェウォン裁判長)は今月20日、詐欺などの容疑で起訴されたチェ容疑者に懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡した。判決文で裁判長は「チェ容疑者は自らを世界..
続き読む
▲イラスト=UTOIMAGE
経歴を詐称し彫刻作品を清島郡に売却したチェ・パオロ容疑者(71)を相手取り、慶尚北道清島郡が代金の返還を求める民事訴訟を起こした。清島郡が26日に明らかにした。
【写真】清島郡に設置された自称「世界的な彫刻家」の作品
大邱地裁刑事12部(オ・ジェウォン裁判長)は今月20日、詐欺などの容疑で起訴されたチェ容疑者に懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡した。判決文で裁判長は「チェ容疑者は自らを世界的な彫刻作家と偽り、数億ウォン(数千万円)をだまし取った」と説明した。
チェ容疑者は2022年11月「2億3800万ウォン(約2470万円)相当の彫刻作品9点を寄贈したい」と清島郡にもちかけ、清島郡は寄贈を受けた。その後23年5月にチェ容疑者は自らの作品20点の買い取りを要請し、清島郡は2億9700万ウォン(3090万円)を予算から執行した。ところが裁判でチェ容疑者の作品は中国の彫刻工場から輸入した中国製だったことが判明した。
今回の判決を受け清島郡はチェ容疑者との契約を破棄し、20点の彫刻作品の代金としてチェ容疑者が受け取った2億9700万ウォンの返還を求める損害賠償請求訴訟に加え、不当な利益の返還を求める訴えを起こした。チェ容疑者が寄贈した作品9点は公共造形物審議を経て解体が決まっている。予算をかけて設置した彫刻作品のうち19点は青島新花郎風流マウル(村)に、1点はセマウル運動発祥地記念公園に設置されていた。
清島郡の関係者は「民事訴訟の結果を受けて不動産の差し押さえなどを行う計画」と説明した。
またチェ容疑者は同じ手口で故・金大中(キム・デジュン)元大統領の出身地である全羅南道新安郡荷衣島にも「天使彫刻像」318点を設置した。設置に要した新安郡の予算は19億ウォン(約2億円)だ。しかし裁判所は新安郡の事案については「確かに経歴を詐称したが、詐欺が故意だったとは考えにくい」として無罪を宣告した。
清島=ノ・インホ記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com