▲写真=UTOIMAGE
有名アウトドアブランドの通販サイトを装った海外系の偽通販サイトが猛威を振るっていることが分かった。これらのサイトは、公式サイトと間違えるほど精巧に作った偽サイトで激安価格をアピールして購入させ、購入者が決済すると連絡を絶つという手口で詐欺を続けていることが確認された。
韓国消費者院が2月24日に明らかにしたところによると、消費者院が運営する国際取引消費者ポータルには、昨年12月から偽ブランド関連..
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▲写真=UTOIMAGE
有名アウトドアブランドの通販サイトを装った海外系の偽通販サイトが猛威を振るっていることが分かった。これらのサイトは、公式サイトと間違えるほど精巧に作った偽サイトで激安価格をアピールして購入させ、購入者が決済すると連絡を絶つという手口で詐欺を続けていることが確認された。
韓国消費者院が2月24日に明らかにしたところによると、消費者院が運営する国際取引消費者ポータルには、昨年12月から偽ブランド関連の被害相談が106件寄せられた。偽物に関する被害は、ブランド別に見ると「ノースフェイス」が53件で最も多く、次いで「デサント」が20件、韓国のアウトドアブランド「ディスカバリー」17件、同「コーロンスポーツ」16件などが続いた。
偽サイトは、インスタグラムなどSNS(交流サイト)の広告で消費者を呼び込み、公式サイトにそっくりなURL(アドレス)を使って消費者をだましていた。URLだけでなく、公式名称やロゴ、商品紹介、事業者情報なども実際のブランドのものをそのまま使って消費者の目を欺いていた。消費者院が公開した偽サイトを見ると、ブランドのモデルが出ているポスターの画像などをそのまま使用しており、一見したところ公式サイトのようだ。ところが偽サイトは、在庫一掃などと書いて90%以上の割引率を表示し、消費者を誘惑する。定価99万ウォン(約10万3300円)のダウンジャケットを9万9000ウォン(約1万300円)で販売するといった具合だ。
消費者が激安価格に惑わされて品物を購入すると、偽サイトは注文内容の詳細や注文番号も表示せずに消えてしまった。決済後に注文をキャンセルするためのウィンドウも用意されていない。消費者院に寄せられた相談の中には、先月31日に偽サイトで約6万3000ウォンの上着を購入し、決済後に販売者に購入キャンセルを要請したものの、返答がなかっただけでなく返金もしてもらえなかったというケースがあった。ほかにも、不良品が配送されてきて購入者が返金を求めると、巨額の配送料を要求されるといった被害もあることが分かった。
ただし、このような被害が出ていても、販売者に関する正確な情報の確認が困難で、被害救済は容易でないという。消費者院は「販売者に事実確認および消費者の不満の解決を要請するために電子メールを送ったが、返信は来ていない」と説明した。
消費者院は、安すぎるブランド品は偽物か、あるいは配送されない可能性が大きいため、購入しても大丈夫か慎重に見極めるとともに、被害発生に備えて取引キャンセルが可能なクレジットカードを使うよう勧告した。消費者院は「冬の寒波でダウンジャケットなどの需要が伸び、有名アウトドアブランドを装った海外通販サイトが猛威を振るっている。海外の通販サイトとのトラブルが解決しない場合、国際取引消費者ポータルに支援を要請してほしい」と呼び掛けた。
パク・ソンミン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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