▲イラスト=UTOIMAGE
身体的な限界を乗り越えた脳性まひのボディビルダーの動画が公開され、世界的に話題を集めている。
【写真】「脳性まひのボディビルダー」アダム・メルクさん(28)
SNSやインターネットのコミュニティーサイトなどでは24日、スウェーデンで昨年9月に開催されたボディビル大会に参加したボディビルダーのアダム・メルクさん(28)の動画がシェアされた。
「脳性まひのボディビルダー」と題されたこの動画には、メルク..
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▲イラスト=UTOIMAGE
身体的な限界を乗り越えた脳性まひのボディビルダーの動画が公開され、世界的に話題を集めている。
【写真】「脳性まひのボディビルダー」アダム・メルクさん(28)
SNSやインターネットのコミュニティーサイトなどでは24日、スウェーデンで昨年9月に開催されたボディビル大会に参加したボディビルダーのアダム・メルクさん(28)の動画がシェアされた。
「脳性まひのボディビルダー」と題されたこの動画には、メルクさんがステージで音楽に合わせてポーズを取る様子が映っている。
メルクさんは鍛え上げられた筋肉がきれいに浮き出るようさまざまなポーズを取っている。(脳性まひの影響で)体が勝手に動いてしまうため、どのポーズも一度で簡単には決まらないが、メルクさんが頑張ってポーズを決めるたびに客席からは拍手と歓声が沸き起こった。演技を終えたメルクさんに対し、客席からはスタンディングオベーションが起きたという。
主催者側が初めて公開したこの動画は、インスタグラムだけで4883万回以上も再生された。
それから5カ月が過ぎた最近になっても、動画には世界中からコメントが寄せられており「人間の限界を飛び越えた」「尊敬します」「文句ばかり言っている自分が恥ずかしくなる」「不可能なことなんてない」などとメルクさんの挑戦を応援している。
スウェーデンで生まれたメルクさんは、生まれた時から脳性まひを患っていた。メルクさんが生まれた当時、病院ではメルクさんが歩けるかどうか、将来的に生きていられるかも分からないと言われていたという。
2月18日にスウェーデン・メディアのHDが公開したインタビューによると、メルクさんは21歳の時にボディビルディングを始めた。フェイスブックで偶然、脳性まひを患っている男性が米国の大会でボディビルをする動画を目にしたことがきっかけだったという。
メルクさんは「私もあのステージに立って、やってみたいと思った」として「ステージに立って自分の姿を見せ、感情と愛を分かち合うということが夢のように感じられた」と話した。
脳性まひのため動作が不自由だったメルクさんは、筋肉を大きくするためには一般の人よりもはるかに大変な努力が必要だった。メルクさんは「脳性まひのせいで体のあらゆる筋肉が常に動いている」「無意識のうちに筋肉が動いてしまうため、ポーズを取るのがとても難しい」と話した。
2022年に初めてボディビルの大会に出場したメルクさんにとって、24年は最高の年だったという。スウェーデンでの大会で演技を成功させると、大きな注目を集め、現在ではインスタグラムのフォロワー数が7万人に達している。
メルクさんは特に、自身の姿を見て再び立ち上がった人たちからメッセージをもらって以降、責任感のあるボディビルダーになると決心したという。そのためメルクさんにとってボディビルは筋トレ以上の意味を持つようになった。メルクさんは「ボディビルは身体的限界だけでなく、社会的限界にも立ち向かう戦い」だとして「限界を越えれば自分の望み通りのところまで行ける」と話した。
メルクさんはインスタグラムでも「脳性まひを患う男性として、ボディビルダーという夢を追い掛けている」「不可能なことなどないというメッセージを伝えている」と自己紹介している。
キム・ジャア記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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