【NEWSIS】尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領側の弁護人団が25日、非常戒厳は進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の邪悪さを確認させるためという目的だった―という趣旨の「啓蒙(けいもう)令」主張を最終弁論で繰り広げた。
尹大統領側の弁護人団に所属する金桂利(キム・ゲリ)弁護士は25日午後、憲法裁判所で行われた尹大統領弾劾審判の11回目の弁論期日に出席し「民主党が犯した邪悪さ、一党独裁のファッシ..
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【NEWSIS】尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領側の弁護人団が25日、非常戒厳は進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の邪悪さを確認させるためという目的だった―という趣旨の「啓蒙(けいもう)令」主張を最終弁論で繰り広げた。
尹大統領側の弁護人団に所属する金桂利(キム・ゲリ)弁護士は25日午後、憲法裁判所で行われた尹大統領弾劾審判の11回目の弁論期日に出席し「民主党が犯した邪悪さ、一党独裁のファッショ行為を確認し、わが子と共に過ごそうと空けておいた時間を分けてこの事件に飛び込むことになった」と発言した。
金弁護士は「私は啓蒙された。体制転覆を狙う反国家勢力がうごめいている」として、非常戒厳宣布は民主党、反国家勢力に対する韓国国民の警戒心を引き上げるための「啓蒙令」だったという主張をあらためて強調した。
金弁護士は、非常戒厳を宣布するほかない理由として全国民主労働組合総連盟(民労総)スパイ事件、福島汚染水デマ、スパイたちの尹大統領攻撃、検事弾劾訴追などを挙げ「反国家勢力の社会掌握、民主党の言論掌握の試み、立法暴挙、司法業務まひなど一党独裁のファッショ行為について韓国国民に現状を知ってもらうための、国民への訴えの戒厳」と述べた。
尹大統領側の弁護人団のイ・ドンチャン弁護士も、非常戒厳宣布の背景として「野党の政府政策妨害」を挙げた。
イ弁護士は「(民主党の)立法暴挙」を強調し「野党は22代国会が始まるや、わずか2週間で李在明(イ・ジェミョン)代表を守るために検察と司法府に圧力を加えるセルフ防弾報復法を通過させた。そのほかにも李在明代表に対して既に進められている捜査を妨害する特検法、大韓民国国民中のたった一人のための法律」と指摘した。
また「労組で放送を掌握する諸法、1人当たり25万ウォンずつばらまく代表的ポピュリズム法、中国に技術を売り渡す諸法、全て違憲性が高く、国益を侵害する法律だ。にもかかわらず野党は継続・反復して通過させた」「大統領だけでなく韓悳洙(ハン・ドクス)首相、崔相穆(チェ・サンモク)権限代行すら拒否するほかなかった」と主張した。
イ弁護士は「立法・予算と関連する野党の邪悪な行為には、一貫した目的性を発見できる。まず、韓国の国益を侵害し、韓国の安全保障を脅かしている。最後に、大統領を弾劾に追いやろうとする目的」だとし「大韓民国において国家権力である行政府、司法府を排除しようとして国憲を紊乱(びんらん)した者は一体誰で、誰が内乱犯か」と反問した。
最後にイ弁護士は「野党が招来したこの事態、国の危機状態、国家非常事態でないとは言えないだろう」「大統領は国の独立、領土の保全、国の継続性と憲法を守護すべき責務を負っている。大統領が非常戒厳を決心した理由」だと付け加えた。
ハ・ジョンミン記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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