▲洪壮源・前国情院第1次長のメモ。/憲法裁判所の弁論映像より
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を代理する尹甲根(ユン・ガプクン)弁護士は20日、尹大統領の弾劾審判で、洪壮源(ホン・ジャンウォン)前国家情報院(韓国の情報機関。国情院)第1次長に「逮捕リストのメモを清書した補佐官は現代高校を卒業した韓東勲(ハン・ドンフン)前『国民の力』代表の友人ではないか」と質問した。これに対し洪・前次長は「補佐官の友人が誰なのかは覚えていない」と答えた。
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▲洪壮源・前国情院第1次長のメモ。/憲法裁判所の弁論映像より
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を代理する尹甲根(ユン・ガプクン)弁護士は20日、尹大統領の弾劾審判で、洪壮源(ホン・ジャンウォン)前国家情報院(韓国の情報機関。国情院)第1次長に「逮捕リストのメモを清書した補佐官は現代高校を卒業した韓東勲(ハン・ドンフン)前『国民の力』代表の友人ではないか」と質問した。これに対し洪・前次長は「補佐官の友人が誰なのかは覚えていない」と答えた。
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20日に行われた尹大統領弾劾審判の10回目の弁論期日では、洪・前次長が証人として出廷した。洪・前次長は今月4日、国会側代理人団が申請して証人として出廷した。今回は尹大統領側が証人として申請した。
先に洪・前次長は検察の取り調べで、非常戒厳当日の午後11時6分に呂寅兄(ヨ・インヒョン)防諜(ぼうちょう)司令官=当時=が逮捕対象者リストを呼名したのでメモした、と明かしたことがある。洪・前次長はこのメモを急いで書き取った後、補佐官に書き直させたとも語っていた。
しかし趙太庸(チョ・テヨン)国情院長が13日、尹大統領弾劾審判の証人として出廷し「メモは洪・前次長が書いたものとその後に補佐官が清書したものの二つではなく、計四つ」と証言した。四つのメモは、洪・前次長が書いた原本と補佐官が清書したもの一つ、その後に洪・前次長が補佐官にもう一度書かせたものが一つ、補佐官が書いたメモに何者かが加筆したもの一つだとした。
洪・前次長は20日の弾劾審判廷に、本人が書いたという最初のメモを自ら持ってきた。このメモに関連して尹甲根弁護士は、洪・前次長に「清書したという補佐官は誰か」と尋ねた。これに対し洪・前次長は「現在国情院に勤務している職員」と答えた。
続いて尹弁護士は「メモを清書したという補佐官は現代高校を卒業した韓東勲・前『国民の力』代表の友人ではないかということ」と尋ねた。すると洪・前次長は「補佐官の友人が誰なのかは覚えていない」と答えた。
一方、韓・前代表は、20日に販売予約が始まった著書『韓東勲の選択-国民が先です』で「非常戒厳解除のために(国会議事堂のある)汝矣島に行っていた途中、与党系の人物から『逮捕されたら本当に殺されかねない。だからすぐに隠れ家を決めて潜伏しろ。追跡されないように携帯電話も切っておけ。家族も避難させた方がいい』という言質を取った」と書いたと伝えられている。
ホン・インソク記者、イ・ヒョンスン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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