保守系与党「国民の力」の議員らが韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾案の議決定足数(151人)に異議を提起し、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長を相手取って起こした権限争議審判も、19日の最初の弁論期日当日に終結した。わずか70分で終わり、宣告日は追って決定される。
この裁判は、禹議長が韓首相の弾劾訴追案を可決する際、議決定足数について大統領基準(在籍議員の3分の2・200人)ではなく国務委員(閣僚)..
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保守系与党「国民の力」の議員らが韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾案の議決定足数(151人)に異議を提起し、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長を相手取って起こした権限争議審判も、19日の最初の弁論期日当日に終結した。わずか70分で終わり、宣告日は追って決定される。
この裁判は、禹議長が韓首相の弾劾訴追案を可決する際、議決定足数について大統領基準(在籍議員の3分の2・200人)ではなく国務委員(閣僚)基準(過半数・150人)を適用したことが適当かどうかを巡って争うものだ。韓首相の弾劾案は、国民の力の所属議員(趙慶泰〈チョ・ギョンテ〉議員を除く)が票決に参加しない状態で192人の賛成により通過したが、国民の力は「国務委員基準の定足数で議決したのは違法」だとしてこの審判を提起した。
朱晋佑(チュ・ジンウ)国民の力議員は弁論で「韓悳洙首相が大統領権限代行になった以上、国の元首かつ統帥権者、行政府の首班」だとし「弾劾訴追案の議決定足数を200議席以上と解釈するのが正しい」と主張した。
逆に、禹議長の代理人を務めるノ・ヒボム弁護士は「首相が大統領の職務を代行するからといって、身分そのものが大統領になるわけではない」「首相に加重定足数を適用して議決を難しくするのは憲法に反する」とし、その上で「国民の力の議員らが議決手続きに参加せずに票決結果を問題にすること自体が法理的に正しくない」と主張した。
主審を務める金炯枓(キム・ヒョンドゥ)裁判官は、国民の力側に「票決に参加しなかったのに、侵害される票決権というものがあり得るのか」と尋ねた。これに金起炫(キム・ギヒョン)議員は「国会議長が議決定足数を一般定足数(151議席)にしたいと宣言した瞬間、国民の力所属議員は、票決を通して可決したり否決させたりする票決の価値そのものが損なわれた」と答えた。
鄭亨植(チョン・ヒョンシク)裁判官は「議決定足数によっては可決と否決が分かれる重要な状況なのに、なぜ『定足数を何人にするか』を案件として先に処理しなかったのか、という思いがある」とし「国会議長が『これは過半数です』と言うのではなく、『かなり論争があるので話し合いをしてみよう』と、多数決で決定して処理すれば手続きに問題はなく、憲法裁で権限争議問題は生じないのではないか」と指摘した。ノ弁護士は「複数の専門家の意見を聞いて議長が決定した」と答えた。
イ・スルビ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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