▲ソウル市竜山区の大統領公邸付近で新自由連帯などのメンバーらが大統領を守るための集会を開いている。先月14日撮影。/news 1
中国の国営メディアが、韓国の政界に広まっている「韓国の選挙への中国介入説」について、「韓国の極右保守派がでっち上げた政治的謀略であり笑いの種だ」と批判した。
【Photo】「尹大統領弾劾に賛成する中国人」 韓国与党議員がシェアした写真
中国共産党機関紙・人民日報系の「環球時報」の英字紙「グローバル・タイムズ」は10日夜「韓国の極右保守主義者たちによってでっち上げられた『中国介入』のうわさは、安っぽ..
続き読む
▲ソウル市竜山区の大統領公邸付近で新自由連帯などのメンバーらが大統領を守るための集会を開いている。先月14日撮影。/news 1
中国の国営メディアが、韓国の政界に広まっている「韓国の選挙への中国介入説」について、「韓国の極右保守派がでっち上げた政治的謀略であり笑いの種だ」と批判した。
【Photo】「尹大統領弾劾に賛成する中国人」 韓国与党議員がシェアした写真
中国共産党機関紙・人民日報系の「環球時報」の英字紙「グローバル・タイムズ」は10日夜「韓国の極右保守主義者たちによってでっち上げられた『中国介入』のうわさは、安っぽい政治的謀略」と題する社説を掲載した。同紙は、韓国の極右保守勢力が根拠もないのに「中国が韓国の選挙に介入した」との説を流しているとして「昨年、戒厳令によって国が危機に陥った韓国で、(与党)国民の力の一部党員が意図的に「反中感情」をあおるためにソウルのど真ん中の明洞でデモを行っている。中国が韓国の選挙に介入したという疑惑は韓国の一部の極右保守勢力が生み出した『政治的茶番』にすぎない」と指摘した。
中国当局の立場を代弁する国営メディアが、韓国国内の問題についてあからさまな表現を用いて直接的に批判するのは異例のことだ。中国政府は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の非常戒厳宣布に端を発した混乱事態について「韓国の内政であるためコメントしない」との立場を維持してきた。
同紙は「最近、中国に関するとんでもない主張が頻繁に提起されている」として「国民の力所属の金玟甸(キム・ミンジョン)議員が先日、集会で『弾劾賛成集会に中国人が参加している』と発言したが、何の証拠も示せなかった。尹錫悦大統領側の弁護士は、中央選挙管理委員会の電子システムのパスワードを巡り『中国の中央政府と地方政府を結ぶ番号であり、中国からアクセスできるように作られたとみられる』と根拠なしに主張した」と述べた。さらに「このようにでっち上げられた根拠のない非難は、韓国の国内政治問題に中国の名前を関連付け、政治的関心を別のことに向けさせようとする試みだ」と指摘した。
グローバル・タイムズはさらに「不当な形で中国を狙ったこの喜劇の裏には、尹政権の失敗という不都合な真実がある」と指摘した。「尹政権に入り、韓国の長期失業率は25年ぶりに最高を記録し、ソウルのマンション価格は急騰して『ソウル脱出』現象が深刻になり、医療改革の影響で研修医とインターンが集団で辞職し、国民生活を脅かした」として「このような問題は『ノー(NO)チャイナ』という横断幕を何枚か掲げて隠しきれるものではない」と指摘した。
同紙はまた、上海対外経貿大学の韓半島研究センターに所属するチャン・デビン主任の言葉を引用し「韓国の極右保守勢力が、中国批判を通じて、対中感情で共感を得てより多くの政治的支持を確保しようとしており、中国のイメージに傷を付けて『中国脅威論』を増幅させ、究極的には韓国の政治議題で米国など西側の支持を得ようとしている」と主張した。
キム・フィウォン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com