韓国最大野党・共に民主党の教育研修院長を務める全南大学の朴亀竜(パク・クヨン)教授がこのほど、20-30代の若者たちについて、「『彼らをどうやって我々の側に引き込むか』ではなく、『彼らをどうやって少数にするか』を考えなければならない」と言った上で、「干からびさせ、孤立させなければならない」と語った。また、「彼らは思惟(思考)はせず、計算ばかりしている」とも言った。これは、20-30代の若者たちは..
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韓国最大野党・共に民主党の教育研修院長を務める全南大学の朴亀竜(パク・クヨン)教授がこのほど、20-30代の若者たちについて、「『彼らをどうやって我々の側に引き込むか』ではなく、『彼らをどうやって少数にするか』を考えなければならない」と言った上で、「干からびさせ、孤立させなければならない」と語った。また、「彼らは思惟(思考)はせず、計算ばかりしている」とも言った。これは、20-30代の若者たちは悩んだり考えたりせず、自分の利益ばかりを得ようとしているという意味だ。朴亀竜教授は昨年12月、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の退陣を促す集会に20-30代の女性たちが大勢来ているから、20-30代の男性たちも大勢来い」という趣旨の発言をして、謝罪している。
最近の尹大統領弾劾反対集会の参加者たちは、従来の中高年層中心から20-30代へと拡散している。弾劾賛成一色だった大学でも、最近は弾劾反対を公に主張する声が上がっており、弾劾を巡る対立がキャンパスに広がっている。「若者層は一般的に進歩(革新)系・共に民主党寄り」という従来の認識とは異なる新たな現象だ。
こうした現象は、昨年12月3日の非常戒厳宣布以降、共に民主党と同党の李在明(イ・ジェミョン)代表がこれまで行ってきた(保身のための)防弾や連鎖弾劾などの暴走に、若者層が関心を持つようになったためだとの見方がある。弾劾訴追後は、共に民主党の占領軍のような振る舞いに対する拒否感も加わった。今や旧世代の人間となった586世代(1980年代に大学に通った1960年代生まれの50代の人々)が共に民主党を「無条件で支持」することへの反感もあると分析されている。
共に民主党は、自分たちを支持しない年齢層を十把ひとからげにして非難してきた前歴がある。かつて「60代以上は脳が腐る」と発言した柳時敏(ユ・シミン)元保険福祉長官は、尹大統領に投票した20-30代の男性たちに対して「私は『お前らクズだ』と言いたい」と言った。共に民主党は昨年の国会議員総選挙前、「政治は分からないけど、自分は豊かな暮らしをしたがっている」と若者層をけなす横断幕を作ったこともあった。
共に民主党所属の姜琪正(カン・ギジョン)光州市長は、尹大統領弾劾に反対を唱える団体が今月15日に計画しているデモについて、光州市5・18広場の使用を許可しなかった。同じ場所での尹大統領退陣要求デモは許可しておきながら、弾劾反対デモは許可しなかったのだ。
民主主義は異なる考えを持つ人々が共存することから始まる。自分たちと考えが違うからと言って、20-30代の若者たちを「孤立させよう」だの、弾劾反対団体を「極右・内乱勢力」だのと決めつけてデモを許さないのは、民主主義と法治主義を否定することだ。これが共に民主党全体の本音なのか、問わずにはいられない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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