▲国家人権委員会の第2次全員委員会。2025年2月10日撮影。/共同取材
【NEWSIS】「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領防御権保障案件」を全員委員会に再上程した韓国国家人権委員会(人権委)が同案件を修正議決した。
【写真】キャプテン・アメリカの盾を手に「尹大統領の人権を保障せよ」と訴える男性
人権委は10日午後に第2次全員委員会を開き「尹錫悦大統領弾劾審判防御権保障案件」を公開審議し、上記の結論を出した。
防御権保障案件の審議は午後4時32分から3時間にわたり行われた..
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▲国家人権委員会の第2次全員委員会。2025年2月10日撮影。/共同取材
【NEWSIS】「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領防御権保障案件」を全員委員会に再上程した韓国国家人権委員会(人権委)が同案件を修正議決した。
【写真】キャプテン・アメリカの盾を手に「尹大統領の人権を保障せよ」と訴える男性
人権委は10日午後に第2次全員委員会を開き「尹錫悦大統領弾劾審判防御権保障案件」を公開審議し、上記の結論を出した。
防御権保障案件の審議は午後4時32分から3時間にわたり行われた。同案件は一部修正され、在職委員10人中6人の賛成で議決した。賛成したのは安昌浩(アン・チャンホ)委員長、姜貞暳(カン・ジョンヘ)委員、金竜元(キム・ヨンウォン)委員、李忠相 (イ・チュンサン)委員、イ・ハンビョル委員、ハン・ソクフン委員。
同案件に対する反対意見は今月17日まで受け付けられる。
この案件は「戒厳令宣布による国家危機克服対策勧告の件」で、金竜元常任委員により先月発議された。尹大統領弾劾審判事件の審理において、憲法裁判所に防御権を保障するよう勧告する内容が含まれている。
一部委員らは「人権委員会設立の目的は『社会的弱者の保護』だ」として反対した。
野党側が推薦した南奎先(ナム・ギュソン)委員は「この案件は非常戒厳令を宣布した最高権力者である大統領の防御権を主張するものだ」「(この案件の発議は)人権委員会の設立目的である独立性の侵害に相当する」と批判した。
南奎先委員はさらに「主文の内容は事実上、戒厳令を擁護するものに他ならない。内容を確認した多くの国民は不安を感じている」とも主張した。ウォン・ミンギョン委員も「なぜ戒厳令宣布事件でのみ無罪推定の原則が適用されねばならないのか」と問い詰めた。
金容直(キム・ヨンジク)委員は「人権委は人権の最後の砦だ」「大統領は(防御権保護を)訴えておらず、また多くの弁護士がいるのに、大統領が弱者という理由で議決するのはナンセンス」と批判した。
この会議では野党側推薦の委員らが上程した「大統領による憲政秩序破壊非常戒厳令宣布に対する人権委の職権調査および意見表明の件」も定足数不足で棄却された。
この案件は昨年12月23日にも一度棄却されている。南奎先委員は「同案件を発議した一人として、非常戒厳令宣布から2カ月が過ぎたにもかかわらず、委員会がやるべき緊急の対応をしていない」として棄却を批判した。
これに先立ち人権委は1月13日に第1次全員委員会を開催し、防御権案件などの協議を決めたが、人権委内部の職員や市民社会団体の反発を受け会議を開催できなかった。
尹大統領の過激な支持者250人以上が同日朝からソウル市中区の人権委員会建物周辺に集まり、建物の出入口などを封鎖し「大統領の人権を保障せよ」と要求した。
同日は建物から外に続く一部の出入口が安全対策のため臨時閉鎖された。警察は人権委周辺に機動隊2個部隊、中部警察署から30人の警察官を配置し、もしもの事態に備えている。
チョ・ソンハ記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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