職場の同僚たちにより続いていたいじめ・嫌がらせで死亡したと言われているMBC気象キャスター、オ・ヨアンナさん死亡事件と関連し、「韓国最大野党・共に民主党は国会聴聞会開催などに消極的だ」と指摘されている。同党はこれまで、「職場内いじめ防止法」を発議するなど、こうした問題に積極的に声を上げてきたが、それにもかかわらず、「事案によっては沈黙を決め込んでいるのではないか」との見方もある。
こうした中、与..
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職場の同僚たちにより続いていたいじめ・嫌がらせで死亡したと言われているMBC気象キャスター、オ・ヨアンナさん死亡事件と関連し、「韓国最大野党・共に民主党は国会聴聞会開催などに消極的だ」と指摘されている。同党はこれまで、「職場内いじめ防止法」を発議するなど、こうした問題に積極的に声を上げてきたが、それにもかかわらず、「事案によっては沈黙を決め込んでいるのではないか」との見方もある。
こうした中、与党・国民の力の安哲秀(アン・チョルス)議員は9日、交流サイト(SNS)「フェイスブック」に「MBCは公益性を追求する公営放送の地位にふさわしい、責任ある姿勢を示さなければならない」「政府もフリーランスの勤労者を含む社会的弱者が職場で不当ないじめに遭うことがないよう、早急にガイドラインと監督システムを整えなければならない」と投稿した。その上で、「政界の責任も大きいだけに、今回の臨時国会で与野党は職場内いじめ根絶とフリーランス勤労者保護のための制度改善を導き出さなければならない」と述べた。これと関連して、国民の力は国会聴聞会を推進し、職場内いじめからフリーランスの勤労者なども保護する内容の「オ・ヨアンナ法(仮称)」制定に着手することを決めた。
国民の力が連日、オ・ヨアンナさん死亡事件を取り上げて問題視しているのとは違い、共に民主党はこの事案に対して消極的だ。共に民主党はこれまで、職場内いじめや人権問題に関して積極的に対応してきた。同党所属の安浩永(アン・ホヨン)国会環境労働委員長は昨年10月、「職場内いじめ問題を質問する」として人気ガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)=現:NJZ(エヌジェージー)=メンバーのハニさんを国政監査に参考人として呼んだ。2020年には共に民主党議員18人が職場内いじめ加害者を最高懲役2年の刑で処罰するという、いわゆる「職場内いじめ防止法」を発議して可決させている。さらに、同党は先月21日、大手通販サイト「coupang(クーパン)」労働者過労死問題を質疑するとして、環境労働委員会で聴聞会を開いた。
これと関連して、環境労働委員会の幹事を務める国民の力の金亨東(キム・ヒョンドン)議員は「他企業の事業所で死亡事故が起きた時は積極的な姿勢で聴聞会を推進していた共に民主党が、今回の事件の聴聞会開催には協力していない」「共に民主党がこのまま沈黙し続けるならば、国民は『野党寄りメディアのMBCをかばうためではないか』と疑わざるを得ない」と述べた。国民の力の朱晋佑(チュ・ジンウ)議員も「共に民主党は労働基準法違反に関する問題が浮上するたび、例外なく特別労働監督を求めてきたが、なぜMBCに対してだけは沈黙しているのか」と言った。
李海仁(イ・ヘイン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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