▲済州航空旅客機事故から7日が過ぎた4日午後、全羅南道の務安国際空港の事故現場でクレーンに引き上げられる済州航空7C2216便のエンジン。このエンジンはローカライザー(着陸誘導システムの方位角装置)の盛土に埋まっていた。/ニュース1
全羅南道の務安国際空港で衝突事故を起こした済州航空旅客機の両主翼のエンジンから渡り鳥「トモエガモ」の羽毛や血痕が発見された。
韓国国土交通部(省に相当)航空鉄道事故調査委員会は25日、事故調査報告書を公表した。報告書で調査委は「空港の監視カメラから、事故機は復行(ゴーアラウンド)の際に鳥と接触していたことが確認された」と明らかにした。トモエガモは全長40センチ、翼の幅が21センチほどの冬の渡り鳥..
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▲済州航空旅客機事故から7日が過ぎた4日午後、全羅南道の務安国際空港の事故現場でクレーンに引き上げられる済州航空7C2216便のエンジン。このエンジンはローカライザー(着陸誘導システムの方位角装置)の盛土に埋まっていた。/ニュース1
全羅南道の務安国際空港で衝突事故を起こした済州航空旅客機の両主翼のエンジンから渡り鳥「トモエガモ」の羽毛や血痕が発見された。
韓国国土交通部(省に相当)航空鉄道事故調査委員会は25日、事故調査報告書を公表した。報告書で調査委は「空港の監視カメラから、事故機は復行(ゴーアラウンド)の際に鳥と接触していたことが確認された」と明らかにした。トモエガモは全長40センチ、翼の幅が21センチほどの冬の渡り鳥だ。主にシベリア東部で繁殖し、韓国や日本、中国などで冬を過ごす。通常は数百から数千羽が群れで同時に飛び立つという。調査委によると、トモエガモ以外の別の鳥が事故機と衝突したか、また合計何羽が衝突したかなどの解明には追加の検証が必要だという。
事故機は12月29日午前8時54分から務安空港管制塔との交信を開始し、着陸許可を受けた。それから3分後に管制塔は事故機に鳥との衝突への注意を促し、パイロットらも午前8時58分11秒に「航空機の下に鳥がいる」という内容の会話を交わしていたことも分かった。その後40秒近く過ぎた8時58分50秒に航空機のブラックボックス「飛行記録装置(FDR)」と操縦室の音声記録装置(CVR)の記録が同時に途切れた。
パイロットらは着陸を断念して復行を始め、直後の午前8時58分56秒にメーデー(緊急事態)を発信した。ブラックボックスの記録が残っていないため、調査委員会が管制塔との交信記録を通じて推定した時間だ。その後、事故機は約4分間滑走路左上空を飛行し、着陸装置(ランディングギア)を下ろせないまま、最初の着陸を試みた方向の逆方向から胴体着陸を行ったが、直後の9時2分57秒に滑走路の外にあるローカライザー(着陸誘導システムの方位角装置)のコンクリート製の土台に激突した。
調査委は「細かい分析と検証には数カ月以上の時間が必要」とした上で「務安空港周辺の鳥の活動が事故に及ぼした影響などについても同時に調査を行う計画」と明らかにした。
パク・サンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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