【華川聯合ニュース】韓国北部、江原道・華川で開催中の「2025華川ヤマメ祭り」の来場者が100万人を突破した。
03年に初開催されたヤマメ祭りは06年から毎年100万人以上が訪れる祭りに成長した。異常気象や大雨の影響を受けた20年、新型コロナウイルスの感染拡大により開催が中止された21年、22年を除き、通算16年にわたり来場者数が100万人を超えた。今年は1月11日に開幕し、2月2日まで開催される..
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【華川聯合ニュース】韓国北部、江原道・華川で開催中の「2025華川ヤマメ祭り」の来場者が100万人を突破した。
03年に初開催されたヤマメ祭りは06年から毎年100万人以上が訪れる祭りに成長した。異常気象や大雨の影響を受けた20年、新型コロナウイルスの感染拡大により開催が中止された21年、22年を除き、通算16年にわたり来場者数が100万人を超えた。今年は1月11日に開幕し、2月2日まで開催される。
◇逆転の発想で人気の祭りに成長
ヤマメ祭りの人気の要因の一つは型破りな逆転の発想と変化への迅速な対応だ。
祭りが初開催されたとき、「極寒の地」の華川で冬の祭りが成功すると予想する人は多くなかったが世界的な冬の祭りに成長した。
16年には国内で冬に開催される祭りでは初めて夜釣りを導入し、注目を浴びた。夜釣りの導入に懐疑的な意見もあったが、華川郡は郡内の宿泊客に入場券を無料で提供するという逆転の発想で成功させた。
雪が降らない東南アジアなど海外の観光客を誘致する戦略も成功し、ヤマメ祭りは外国人旅行客の冬の観光コースにもなっている。こうした成果は国内はもちろん海外のメディアの関心も集めた。
◇ 多彩なイベントで観光客を魅了
ヤマメ祭りはメインプログラムのヤマメ釣りだけでなく、さまざまなイベントで観光客を引きつけている。
ヤマメ釣りを楽しんだ観光客に会場にとどまってもらうため、場内では雪そりや伝統的な氷そりを楽しめるほか、科学教室、韓国陸軍のマスコット「ホグギ」の体験館、冬の文化村などの体験ゾーンやイベントゾーンもある。
来場者に外国の有名な冬の祭りや文化を紹介する戦略も効果を発揮している。場内の総合案内センターの向かい側にある雪像はさっぽろ雪まつりの趣を感じることができる。
会場から近い西華山多目的広場に設置された屋内氷彫刻広場には、中国・ハルビンから招いた氷彫刻家の作品が展示され、ハルビン氷祭りの縮小版と呼ばれている。華川情報高校前のサンタクロース郵便局はまるでフィンランドのサンタクロース中央郵便局にいるかのような感覚を与える。
数万個のランタンがともるランタン通りで毎週土曜日に開かれるフェスティバルはカナダのケベック・ウィンター・カーニバルのユニークな催し物を連想させる。
◇観光客と地域住民の共生と安全を優先する祭り
ヤマメ祭りは国内の代表的な共生型祭りだ。来場者には入場料の一部を華川郡の店舗で使用できる商品券として贈呈する。良質の農産物を手頃な価格で購入するなど現金のように使える。地元の農業関係者は農産物の販売で利益を上げ、小規模事業者も売り上げ増加の効果を得られる。今年は開幕後、24日までの農産物販売場の売り上げが4億6500万ウォン(約5000万円)に上る。
また、安全を最優先に考慮し、観光客から高い信頼を得ていることも祭りの成功につながっている。華川郡は20年以上にわたり培ったノウハウを通じて今年も釣り場の氷の厚さが30センチ以上を維持している。祭りの期間中は災害安全救助隊が毎日潜水して氷の厚さと強度を点検している。
同郡の崔文洵(チェ・ムンスン)郡守(郡の首長)は「安全と妥協しない姿勢で最高の祭りを開催するという公務員と祭りのスタッフ、住民たちの情熱に観光客の(祭りに対する)愛情と関心が加わり世界的な祭りが作られた」と述べた。
聯合ニュース
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