▲写真=UTOIMAGE
中国政府に対して批判的な見解を表明した人々が精神病院に強制入院させられ、向精神作用のある薬物を投与されたり、電気けいれん治療(ECT)を受けさせられたりした、と外信が報道した。
英BBCは22日(現地時間)、被害者とのインタビューや裁判所の文書で、中国政府に抗議したり不満を唱えたりした後、精神健康上の理由で入院させられた中国人がいるのを確認した、と報じた。BBCは「中国では裁判所の介入がないまま..
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中国政府に対して批判的な見解を表明した人々が精神病院に強制入院させられ、向精神作用のある薬物を投与されたり、電気けいれん治療(ECT)を受けさせられたりした、と外信が報道した。
英BBCは22日(現地時間)、被害者とのインタビューや裁判所の文書で、中国政府に抗議したり不満を唱えたりした後、精神健康上の理由で入院させられた中国人がいるのを確認した、と報じた。BBCは「中国では裁判所の介入がないまま、政府に反対する市民を拘禁するという方法で病院に入院させる悪習があった」「中国の有名弁護士は『最近、こうした問題が再び浮上している』と言った」としている。
BBCは被害者にインタビューし、被害について詳しく伝えた。報道によると、張俊杰さん(20)は2022年、中国の新型コロナウイルス感染症大流行時のロックダウン政策に抗議したところ、精神病院に12日間強制入院させられたと主張しているという。張俊杰さんを連行した2人の男は「新型コロナ検査センターに連れて行く」と言っていたが、着いてみるとそこは病院だったとのことだ。張俊杰さんは「医師たちは私が非常に深刻な精神疾患を患っていると言い、私をベッドに縛り付けた」「私が党と政府に対するある見解を持っているため、医師たちは『あなたは精神疾患に違いない』と繰り返し言った」と、強制入院させられた当時の状況を証言した。
張俊杰さんは退院から1カ月後、「春節(旧正月)に花火をしてはならない」という花火禁止令に抵抗して花火の動画を撮って再び逮捕され、2カ月以上も強制入院させられた。退院後は統合失調症と双極性障害の治療に使われる薬アリピプラゾールを処方され、警察が家にまで来て服薬の有無を確認したという。このため、強制入院を恐れて友人や家族に別れのあいさつもできないまま、ニュージーランドに行ったとのことだ。
もう1人の被害者、界立建さんは2018年、工場労働者処遇改善デモに参加して精神病院に強制入院させられた。界立建さんは精神病院に入院する前、警察に三日間にわたり尋問された。そして入院後は向精神薬を処方され、1週間後に服用を拒否すると、電気けいれん治療(ECT)を受けさせられたという。界立建さんは「頭からつま先まで痛く、全身が私のものではないような気がした。本当に苦痛だった」「何度も気絶して、死にそうになった」と語った。52日後に退院した界立建さんは現在、米ロサンゼルスでアルバイトしながら米国亡命申請手続きをしている。
中国では2013年に精神衛生法が制定され、精神健康科への強制入院を禁止しており、「当事者の同意を得て患者が自発的に入院しなければならない」と明記されている。しかし、中国の黄雪涛弁護士は「最近、本人の意思に反して精神病院に拘禁されている人の数が急増している」と語った。
BBCが強制入院の事例がある4つの病院の医師たちに取材した結果、医師5人のうち4人が「警察が患者を送り込む事例がある」と認めたという。ある医師は「精神科には『問題児』という入院タイプがある」とこっそり教えてくれたとのことだ。
精神衛生法の乱用事例を追跡してきた中国の市民ジャーナリスト・グループによると、2013年から2017年までの間に200人以上が当局によって不当に入院させられたという。BBCでは、2013年から2024年までの間に強制入院を理由に警察・地方政府・病院に対し法的措置を取ろうと試み、中国の裁判所の公式サイトに記載されている人が112人いるのを突き止めた。このうち約40%が当局に不満を表明しており、勝訴したのはたった2件だった。
イ・ヘジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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