▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が内乱首謀と職権乱用の容疑で逮捕された19日未明、尹大統領を支持するデモをしていた人々が暴徒化、「逮捕状を発行した判事を見つけ出せ」と言ってソウル西部地裁1階の窓を割り、中に入っていった。写真=動画共有サイト「ユーチューブ」のチャンネル「TV-ROCK」より
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が内乱首謀容疑で逮捕された19日未明、尹大統領を支持する群衆が令状を発行した判事を捕まえるとしてソウル西部地方裁判所を襲撃し、暴動を起こすという事態が発生した。警察は現場で暴徒86人を摘発した。鎮圧の過程で警察官42人が負傷し、このうち7人が重傷を負った。大法院(最高裁判所)行政処は同日、「法治主義に対する全面否定であり、深刻な重犯罪だ」と述べた。警察は主な加担者..
続き読む
▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が内乱首謀と職権乱用の容疑で逮捕された19日未明、尹大統領を支持するデモをしていた人々が暴徒化、「逮捕状を発行した判事を見つけ出せ」と言ってソウル西部地裁1階の窓を割り、中に入っていった。写真=動画共有サイト「ユーチューブ」のチャンネル「TV-ROCK」より
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が内乱首謀容疑で逮捕された19日未明、尹大統領を支持する群衆が令状を発行した判事を捕まえるとしてソウル西部地方裁判所を襲撃し、暴動を起こすという事態が発生した。警察は現場で暴徒86人を摘発した。鎮圧の過程で警察官42人が負傷し、このうち7人が重傷を負った。大法院(最高裁判所)行政処は同日、「法治主義に対する全面否定であり、深刻な重犯罪だ」と述べた。警察は主な加担者全員を逮捕・捜査する方針だ。
暴徒数百人は同日午前2時50分ごろ、尹大統領の逮捕状が発行されたと聞き、同地裁の裏門に駆けつけて警察官の阻止を突破した。暴徒たちはこの時、石やレンガを警察官に向かって投げたほか、一部は警察官・民間人・報道陣を殴った。かなりの人数が同地裁の塀を越えて敷地内に侵入し、警察官から奪った盾、消火器、ガイドポール、椅子などで同地裁の外壁や窓ガラスを破壊する暴徒もいた。
同日午前3時21分ごろ、暴徒約100人が同地裁の玄関ドアの遮断ゲートを上げてロビーに侵入した。暴徒たちは「尹錫悦!」と連呼し、「○○○(令状発行判事)を見つけ出そう」と同地裁内を捜索した。この過程で事務用機器などが相当数破壊された。暴徒たちは判事室がある7階まで侵入したが、令状を発行した判事は乱入前に同地裁を離れていた。
遅れて追加投入された警察機動隊員約1400人が暴動を鎮圧するのに約3時間かかった。この日連行された86人という人数は、2015年に「(貨客船)セウォル号惨事汎国民大会」の参加者100人が警察官に対する暴行容疑などで連行されて以来の多さだ。暴徒たちはソウル市内の警察署18署に分散収容され、取り調べを受けている。警察では「暴徒の年齢は20代から70代まで広く分布している」と話している。一部の過激なユーチューバーも現場で摘発された。
大統領権限代行を務める崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政長官は「民主主義社会で想像すらできない違法な暴力行為が発生したことについて、政府は強い遺憾の意を表明する」とした上で、「警察は民主主義と法治主義を正面から傷つけた今回の事態について、法と原則に基づいて厳正に捜査し、相応の法的責任を問う」と述べた。千大燁(チョン・デヨプ)大法院行政処長は「非常戒厳宣布から弾劾に至るまで世論がかなり分裂している状況だが、すべては司法手続き内で解消されるべきだ」と語った。
尹大統領の弁護人団によると、暴動発生を聞いた尹大統領は「未明までとどまっていた多くの国民の無念さや憤る心情は十分理解できるが、平和的な方法で意思表示をしてほしい」「警察も強硬対応ではなく寛容的な姿勢で円満に事態を解決していくよう願う」との考えを述べたとのことだ。
チュ・ヒョンシク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com