▲農業機械メーカー「大同」の研究所近くで畑を耕すAI自動運転トラクター。人は乗っているが腕組みをして座っているだけだ。/キム・ドンファン記者
先月13日、慶尚南道昌寧郡にある農業機械メーカー「大同」の研究所を訪れた。研究所の外にある2062平方メートル規模の畑には、トラクターが1台あった。AI(人工知能)技術によって畑の上を自動で動く自動運転トラクターだ。誤差2センチの範囲内で、狙った場所を正確な深さで耕す。性能テストを経て来年には人間が全く介入しない完全自動運転のAIトラクターを量産する計画だ。同社の関係者は「人の手で作業するよりも..
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▲農業機械メーカー「大同」の研究所近くで畑を耕すAI自動運転トラクター。人は乗っているが腕組みをして座っているだけだ。/キム・ドンファン記者
先月13日、慶尚南道昌寧郡にある農業機械メーカー「大同」の研究所を訪れた。研究所の外にある2062平方メートル規模の畑には、トラクターが1台あった。AI(人工知能)技術によって畑の上を自動で動く自動運転トラクターだ。誤差2センチの範囲内で、狙った場所を正確な深さで耕す。性能テストを経て来年には人間が全く介入しない完全自動運転のAIトラクターを量産する計画だ。同社の関係者は「人の手で作業するよりも、作業時間は20%以上短縮される」として「農村の人手不足問題を解決し、農作業の費用も節約できるだろう」と話した。
AI技術は農業の栽培現場で常用化されている。AIが人の代わりに農作物を収穫し、天気や湿度などのデータをリアルタイムで分析して必要な農薬や肥料の量を細かく調整する。
世界最大の農業機械メーカーで「ジョンディア」のブランドで知られる米国の「ジョン・アンド・カンパニー」は最近、田畑で雑草だけを正確に識別して除去するAI自動運転の農業機械を開発した。AIが農作物と雑草を区別し、雑草の部分だけ狙って正確に除草剤を散布する。除草剤の使用量を77%減らすことができ、環境に優しい作物栽培が可能だ。ドイツのボッシュは屋内農場にセンサーを設置して温度や湿度、二酸化炭素、日射量などのデータをリアルタイムで収集・分析し、植物の病気発生の確率を92%の正確度で予測する。病虫害の発生被害を最小化するための技術だ。
農作物の収穫量を大幅に増やすAI技術も登場している。日本の農業スタートアップ企業「Happy Quality(ハッピークオリティー)」は、熟練した農家の人々が葉のしおれ具合を見てトマトの熟し具合を判断する点に着目し、収穫時期を判別するAIを開発した。農作物を自動で収穫する技術も高度化している。農作物は形や硬さがさまざまで、機械による収穫が難しい。AIでロボットの手の動きを精密に制御することで、こうした限界を克服した。日本のデンソーは、自律走行で農場を移動しながらミニトマトや各種野菜を収穫するAIロボット「Artemy(アーテミー)」を開発した。画像分析によって作物の熟し具合を判断し、ロボットのアームに取り付けられたハサミで農作物の端を切って収穫する。
昌寧=ユ・ジハン記者、チェ・インジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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