▲イラスト＝UTOIMAGE

　高位公職者犯罪捜査処（公捜処）と警察が15日午前、尹錫悦（ユン・ソンニョル）の2回目の逮捕状執行に乗り出す中、中国国営の各メディアはその過程を緊急速報として報じた。中国人たちは「韓国ドラマより100倍は面白い」などの反応を示すとともに、関連ニュースに高い関心を示している。

　中国国営の中国中央テレビ（CCTV）は同日午前5時33分（現地時間）、公捜処の車両がソウル市竜山区漢南洞の大統領公邸近くに到..

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　高位公職者犯罪捜査処（公捜処）と警察が15日午前、尹錫悦（ユン・ソンニョル）の2回目の逮捕状執行に乗り出す中、中国国営の各メディアはその過程を緊急速報として報じた。中国人たちは「韓国ドラマより100倍は面白い」などの反応を示すとともに、関連ニュースに高い関心を示している。

　中国国営の中国中央テレビ（CCTV）は同日午前5時33分（現地時間）、公捜処の車両がソウル市竜山区漢南洞の大統領公邸近くに到着したと速報し、その後も関連のニュースをリアルタイムで伝えた。CCTVは「尹大統領の法務チームと与党『国民の力』所属の議員たちが、警察と捜査官らの公邸進入を阻止するために『人間の壁』を作り、双方の間に物理的衝突が発生してけが人も出ている」と報じた。これより前、韓国の消防当局は、公邸前で尹大統領の支持者数百人が警察などと対峙（たいじ）し、1人が倒れて病院に搬送されたと明らかにしていた。

　他のメディアも尹大統領の逮捕関連の映像はもちろん、憲法裁判所の弾劾審判の進行状況に至るまで速報や分析記事を次々に出している。国営新華社通信は「尹錫悦が第1回弁論に欠席した弾劾（裁判）事件はいつ最終決定が出るのか」と題する記事を掲載した。同通信は「憲法裁判所の弾劾審判の審理から最終判決までの過程は非常に複雑で、不確実性が大きいと専門家たちは指摘している」とした上で「与野党が膠着（こうちゃく）状態に陥っており、韓国の政治状況は今後も波乱万丈が続く可能性がある」と報じた。

　中国は昨年12月3日の非常戒厳以降、韓国の政治状況に大きな関心を示している。非常戒厳の宣言から解除に至る過程はもちろん、その後の事態収拾に関するニュースも毎回中国のインターネットで話題になっている。この日午前9時40分現在、中国最大のポータルサイト「百度（バイドゥ）」では「尹錫悦は逮捕状を受け入れ、自ら公邸を出るだろう」が人気検索ワードの1位となった。他にも「韓国警察と公捜処は尹錫悦の逮捕を再び試みるために1000人以上の人員を投入した」「韓国警察、尹錫悦の逮捕状執行を主張」といったキーワードも検索ワードの上位にランクインしている。

　政治体制の特性上、このような状況を目にすることがほとんどない中国人たちは、興味津々といった反応を見せている。中国のネットでは「韓国ドラマより確実に100倍は面白い」というコメントが見られた。この他にも「法の前では誰もが平等だ」「韓国の車両バリケードは正義を阻むことはできない」「韓国で最も危険な職業は大統領」などの反応が寄せられている。中国は、韓国与党に比べ中国寄りの色彩が強い韓国野党「共に民主党」に親和的な態度を示す傾向がある。このため、尹大統領の逮捕に対しても賛成の声が出ているとみられる。

北京＝イ・ユンジョン特派員

チョソン・ドットコム／朝鮮日報日本語版

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