▲写真=UTOIMAGE
【NEWSIS】パイロット免許の偽造などが明らかになり、欧州便の運航が禁止されていたパキスタン国際航空(PIA)が4年ぶりに欧州への運航を再開したが、同航空が公開したポスターが米国の9・11テロ(米国同時多発テロ事件)を連想させるとして物議を醸している。
英国テレグラフが10日(現地時間)、報じた。それによると、PIAは同日、X(旧ツイッター)の自社アカウントで、パキスタンのイスラマバードとフラ..
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【NEWSIS】パイロット免許の偽造などが明らかになり、欧州便の運航が禁止されていたパキスタン国際航空(PIA)が4年ぶりに欧州への運航を再開したが、同航空が公開したポスターが米国の9・11テロ(米国同時多発テロ事件)を連想させるとして物議を醸している。
英国テレグラフが10日(現地時間)、報じた。それによると、PIAは同日、X(旧ツイッター)の自社アカウントで、パキスタンのイスラマバードとフランス・パリ間の航空便の運航再開を知らせるポスターを公開した。
公開されたポスターには、フランスの国旗トリコロールをバックに、パリの上空を飛行するPIAの旅客機が描かれている。ポスターの上部には「パリ、今日我々が向かいます」と書かれている。
ところが、このポスターでパリの上空を飛んでいるPIAの旅客機がまるでエッフェル塔に衝突する直前のようだとして、その構図が物議を醸した。一部では、このポスターが2001年の9・11テロを連想させるとの指摘も上がった。
ポスターを見た国内外のネットユーザーたちは「広報担当者は即刻クビにすべき」「遺族のトラウマを少しでも考えたらこれは不適切」「これは情報なのか警告なのか」などの反応を見せた。一方、一部では「こんな些細なことで難癖つけなくてもいいのに」「単なる宣伝ポスターなのに過敏すぎる」などの声もあった。
この騒動について、PIA側は何らコメントを発表していない。問題のポスターも削除はされていないという。
PIAでは2020年5月22日、旅客機がパキスタン南部カラチのジンナー空港滑走路近くの住宅街に墜落する事故があった。この事故では搭乗者99人のうち97人が死亡し、後に事故がパイロットのミスによって発生したことが確認された。
さらに調査の結果、パキスタンでは全パイロット860人のうちPIAのパイロット150人を含む262人の免許が偽物あるいは不正に取得されたものだったことが分かり、波紋を呼んだ。
この事態を受けて、欧州や米国などは直ちにPIAの自国への運航を禁止した。それから4年が経過した昨年11月、欧州航空安全機関(EASA)はPIAに下した運航禁止令を解除したが、依然として米国や英国などへの運航は禁止されている。
チェ・ユンソ記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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