「韓国軍は北朝鮮が韓国に飛ばした汚物風船の原点を攻撃し、北朝鮮の挑発を誘導する計画だった」との主張について、韓国国防部(省に相当)は13日「絶対に事実ではない」と反論した上で「国の安全保障を害する無分別な疑惑提起を中止するよう求める」とする抗議声明を出した。
国防部は声明で「一部で軍による通常の軍事活動を『北朝鮮の挑発を誘導するため』と歪曲(わいきょく)・主張しこれが報じられるケースが見受けられ..
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「韓国軍は北朝鮮が韓国に飛ばした汚物風船の原点を攻撃し、北朝鮮の挑発を誘導する計画だった」との主張について、韓国国防部(省に相当)は13日「絶対に事実ではない」と反論した上で「国の安全保障を害する無分別な疑惑提起を中止するよう求める」とする抗議声明を出した。
国防部は声明で「一部で軍による通常の軍事活動を『北朝鮮の挑発を誘導するため』と歪曲(わいきょく)・主張しこれが報じられるケースが見受けられる」とした上で上記のように指摘した。国防部は「(疑惑を提起する側は)わが軍の『9・19軍事合意効力停止』『対北拡声器放送』を問題視し、その一方で『平壌無人機浸透事件』や『対北ビラ散布疑惑』などについては逆に北朝鮮の主張に同調している」とも批判した。国防部は「(一連の歪曲は)将兵らの名誉と士気を下げ、軍事活動をも萎縮させ国の安全保障に深刻な脅威を招くだろう」とも主張した。
国防部は「韓国軍に対する疑惑提起は現場の命令体系を揺るがし、部隊の士気を低下させ警戒態勢に問題を生じさせる恐れがある」として上記の声明を出したという。ある韓国軍関係者は「常識的に考えて軍が『北風工作』をしようとすれば、北朝鮮軍兵士が昨年複数回軍事境界線から韓国側に侵入した際に警告射撃ではなく照準射撃をしたはずだ」「汚物風船の撃墜を求める声が出た時も、(北朝鮮側に)砲弾が飛ばないよう撃墜はしなかった」と説明した。ただし韓国軍は無人機を北朝鮮に浸透させたかについては「コメントできない」とする従来の立場を繰り返した。
しかし韓国野党・共に民主党など野党各党は同日国会法制司法委員会全体会議で与党・国民の力議員らが退場する中、先日再提出した内乱・外患特別検事法案を一方的に可決した。今回可決した法案は、過去に廃棄された内乱特別検事法案の捜査対象に「対北拡声器稼働およびビラ散布などにより戦争または武力衝突を起こそうとした」とする外患容疑を追加した修正案だ。国民の力は「反国家的な内乱・外患特別検事法など受け入れられない」として独自の特別検事法案に向け検討を開始した。
ヤン・ジホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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