▲裁判所に向かう野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表。2024年12月撮影。/全基炳(チョン・キビョン)記者
韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が「偽証教唆事件」で一審で無罪が宣告されたことを受け検察が控訴した。検察は「飲酒運転を飲酒と運転に分けて罪がないと判断した」として判決を批判していることが9日までに分かった。ソウル中央地検はこれらを記載した訴状をソウル高裁刑事3部(裁判長、李昌炯〈イ・チャンヒョン〉部長判事)に7日付で提出したという。
この事件の一審では昨年11月、李在明代表の要..
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▲裁判所に向かう野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表。2024年12月撮影。/全基炳(チョン・キビョン)記者
韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が「偽証教唆事件」で一審で無罪が宣告されたことを受け検察が控訴した。検察は「飲酒運転を飲酒と運転に分けて罪がないと判断した」として判決を批判していることが9日までに分かった。ソウル中央地検はこれらを記載した訴状をソウル高裁刑事3部(裁判長、李昌炯〈イ・チャンヒョン〉部長判事)に7日付で提出したという。
この事件の一審では昨年11月、李在明代表の要請を受け偽証を行った元城南市長随行秘書のキム・ジンソン氏に有罪(罰金500万ウォン〈約54万円〉)判決が下されたが、李在明代表には無罪が宣告され大きな問題となった。一審の裁判長はキム・ジンソン氏の証言を六つに分け、うち四つを偽証と認めたが「キム・ジンソン氏は自らの記憶に従い証言した。李在明代表がキム・ジンソン氏と直接電話した際にはキム・ジンソン氏が証言するのか、あるいは何を言うかが分からず、偽証教唆が意図的だったとは認められない」と説明した。
これに対して検察は「一審の裁判部は、有機的につながった偽証内容と教唆行為を分けて判断した」と批判している。検察は「酒を飲むこと(飲酒)と運転そのものは罪ではないため、飲酒運転も罪ではないと言うのと同じ形で結論を出した。判決は法理と常識に合わない」と指摘した。李在明代表の偽証教唆が意図的ではなかったとの点についても「商品を盗めとは言ったが、窃盗犯がどんな手口を使うか知らなかったので、教唆が無罪になるようなもの」と批判した。
検察は「キム・ジンソン氏は李在明代表の要請を受け、李在明代表の弁護士から受け取った内容をそのまま答弁し、陳述書を作成した」「成功した偽証と偽証教唆は処罰できないという論理だ」とも指摘した。李在明代表はキム・ジンソン氏が虚偽の証言をした2018年に公職選挙法事件で無罪が確定し、大統領選挙に出馬できた。
検察はさらに「当時京畿道知事だった李在明代表の秘書室長とキム・ジンソン氏が法廷陳述書などをやりとりし、その事実が李在明代表に報告されたにもかかわらず、裁判部が『李在明代表はキム・ジンソン氏の陳述書作成などに関与しなかった』と判断したことも問題」と批判した。
ユ・ヒゴン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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