【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が8日発表した国際収支(速報値)によると、2024年11月の経常収支は93億ドル(約1兆4700億円)の黒字だった。輸出の増加速度は鈍化したが、原材料・消費財などの輸入が減少し、7カ月連続で黒字を維持した。
経常収支は同年4月に2億9000万ドルの赤字を計上した後に黒字転換。5月(89億2000万ドル)、6月(125億6000万ドル)、7月(89億7000..
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【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が8日発表した国際収支(速報値)によると、2024年11月の経常収支は93億ドル(約1兆4700億円)の黒字だった。輸出の増加速度は鈍化したが、原材料・消費財などの輸入が減少し、7カ月連続で黒字を維持した。
経常収支は同年4月に2億9000万ドルの赤字を計上した後に黒字転換。5月(89億2000万ドル)、6月(125億6000万ドル)、7月(89億7000万ドル)、8月(65億2000万ドル)、9月(109億4000万ドル)、10月(97億8000万ドル)と黒字が続いた。
11月の黒字額は10月に比べ約5億ドル減少したが、前年同月(38億9000万ドル)よりは多かった。
1~11月累計の経常黒字は835億4000万ドルで、前年同期(280億7000万ドル)比554億7000万ドル増加した。12月の集計を残した状態で、韓銀の年間見通し(900億ドル)を64億6000万ドル下回っている。
11月の経常収支を項目別にみると、商品収支(貿易収支に相当、97億5000万ドルの黒字)は昨年4月から1年8カ月連続で黒字を維持し、黒字幅も前月(81億2000万ドル)に比べ16億ドル以上増加した。
輸出(571億ドル)は前年同月比1.2%増加した。23年10月に1年2カ月ぶりのプラスを記録してから1年2カ月連続で増加が続いているが、増加率は前月(4.0%)や前年同月(6.7%)に比べて鈍化した。
品目別では半導体(29.8%増)、情報通信機器(8.5%増)、鉄鋼製品(0.8%増)が増加。地域別では東南アジア向け輸出(9.1%増)が好調だった。
一方、石油製品(18.6%減)、乗用車(14.1%減)、機械類・精密機器(12.5%減)の輸出と米国(5.2%減)、日本(2.4%減)、中国(0.7%減)への輸出は後退した。
輸入(473億5000万ドル)は4.4%減少した。石油製品(19.4%減)、化学工業製品(17.2%減)、原油(16.8%減)、石炭(12.5%減)など原材料の輸入が10.2%減少したことが影響した。乗用車(30.9%減)、穀物(10.2%減)をはじめとする消費財の輸入も6.3%減少したが、半導体製造装置(77.4%増)、半導体(24.5%増)など資本財の輸入は11.3%増加した。
サービス収支は20億9000万ドルの赤字だった。赤字幅は前月(17億3000万ドル)より拡大したが、前年同月(22億1000万ドル)に比べると縮小した。このうち旅行収支は7億6000万ドルの赤字で、中国の国慶節(建国記念日)連休などにより旅行収入が増えた前月(4億8000万ドルの赤字)に比べて赤字幅が拡大した。
給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は19億4000万ドルの黒字で、黒字幅は前月(34億5000万ドル)より縮小した。四半期配当の支給などにより、配当所得収支の黒字(6億ドル)が前月比18億9000万ドル減少したことが影響した。
聯合ニュース
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