▲イラスト=UTOIMAGE
米国で、10年以上勤めていた職場を辞めて犬の排せつ物を処理する会社を立ち上げ、年間3億ウォン(約3200万円)以上を稼ぐ女性が話題になっている。
米国の経済専門メディアCNBCは最近「大学の学位を持たない37歳の女性が副業を初め、年間20万ドル以上の収益を上げている」と題する記事で、ミシガン州ノースビルに住むエリカ・クルーピンさん(37)について紹介した。
クルーピンさんは犬の排せつ物を拾って清..
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米国で、10年以上勤めていた職場を辞めて犬の排せつ物を処理する会社を立ち上げ、年間3億ウォン(約3200万円)以上を稼ぐ女性が話題になっている。
米国の経済専門メディアCNBCは最近「大学の学位を持たない37歳の女性が副業を初め、年間20万ドル以上の収益を上げている」と題する記事で、ミシガン州ノースビルに住むエリカ・クルーピンさん(37)について紹介した。
クルーピンさんは犬の排せつ物を拾って清掃する会社「クルーピンズ・プーピン・スクーピン(Kroopin’s Poopin Scoopin)」の代表だ。
クルーピンさんは高校卒業後、ゴルフ場のバーテンダー、美容師、レストランの店員、薬局のスタッフなど数十種類の仕事に挑戦してきた。2005年に親戚の勧めで薬局の補助の仕事を始めたクルーピンさんは、薬局に13年間務めた。
クルーピンさんは「安定していていい仕事だったけど、私の中で何か燃え上がるものがあった」として「リスクを冒してでも他の仕事にチャレンジし、クリエイティブな仕事をしたかった」と話した。
ある朝、クルーピンさんは裏庭で愛犬が排せつしているのを見て、事業のアイデアが浮かんだ。クルーピンさんは「その時『誰かが愛犬の排せつ物を片付けてくれたらお金をたくさん払うのに』と思い、アイデアが浮かんできた」と話した。
クルーピンさんは2018年8月に会社を設立し、副業としてペットの排せつ物を処理する事業を始めた。クルーピンさんは、事業の売り上げが薬局で働いていたときの時給20ドルを超えるまで辛抱した。19年末に目標を達成すると、20年2月に薬局の仕事を辞めて、本格的に事業に注力した。
CNBCによると、クルーピンさんが運営する会社の今年の売り上げはおよそ25万ドルと予想されている。
クルーピンさんはまず、町内の動物病院やペット専用美容室など、ペット犬に関連のある場所を攻略した。自分の名刺と箱入りのドーナツを抱え、地図を見ながらこれらの場所を訪れたクルーピンさんは、わずか数週間で15人の顧客を確保した。
クルーピンさんは、ペット犬の排せつ物清掃事業の大きな長所として、参入障壁が低いことを挙げた。
初期費用として掛かったのはガーデニング用の熊手、ごみ袋、手袋、消毒剤などの物品と、事業保険、ホームページのドメイン取得、貨物トレーラーなど、合わせて約1000ドル(約15万円)程度だった。クルーピンさんは「排せつ物を二重に包み、犬の飼い主の屋外ごみ箱に捨てるだけなので、廃棄物処理のための追加の道具が必要ない」と説明した。
犬の排せつ物の処理は1回につき50ドル、週2回の処理だと月に156ドルだという。
クルーピンさんは、平日は午前8時から午後4時まで働き、夜や週末は新規顧客との打ち合わせや契約などの業務に当たっている。排せつ物を処理するスタッフと給与などを管理する職員を雇っているが、クルーピンさん自身も週2回は自ら現場で排せつ物を処理し、残りの時間で運営などの仕事をこなしている。
クルーピンさんは「犬のフンを片付けることを毛嫌いする人もいれば、価値のない仕事と考える人もいるだろうけど、私は皆が憧れる事務職よりも、この仕事の方がはるかに成功したと考えている。この事業を始めてから、個人的な部分と仕事の面でものすごく成長した」と話した。
さらに「フンを片付けることはともかく、太陽が昇り鳥がさえずる中、外で働くと癒される。本当に面白い仕事だ」と語った。
キム・ジャア記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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