▲イラスト=UTOIMAGE
ソウル地下鉄駅にパーソナルトレーニング(以下PT)場がオープンする。通勤途中に改札横のPT場で汗を流すことができるようになる。ソウル市は12月16日、城東区地下鉄2号線のトゥクソム駅に「フィットステーション(fit station)」をオープンした。フィットネスが可能な駅という意味だ。
ソウル市は市民が毎日利用する地下鉄を健康で有意義な空間に変える地下鉄革新事業である「ファン(fun)・ステーシ..
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ソウル地下鉄駅にパーソナルトレーニング(以下PT)場がオープンする。通勤途中に改札横のPT場で汗を流すことができるようになる。ソウル市は12月16日、城東区地下鉄2号線のトゥクソム駅に「フィットステーション(fit station)」をオープンした。フィットネスが可能な駅という意味だ。
ソウル市は市民が毎日利用する地下鉄を健康で有意義な空間に変える地下鉄革新事業である「ファン(fun)・ステーション・プロジェクト」を進めており、今回は2度目のケースだ。これに先立ち、今年5月に永登浦区地下鉄5号線の汝矣ナル駅には、空いている駅務室を改造し、ランニング愛好家のための「ランナー(runner)ステーション」をオープンしている。
フィットステーションはトゥクソム駅のフェンシング場を改造した。改札のすぐ近くだ。ソウル交通公社の関係者は「もともと公社のフェンシングチームが練習場として使用していたが、2022年にチームが解散して以降、使用されていなかった」と話す。
フィットステーションは307平方メートル(約93坪)の広さを誇り、一度に最大で36人を収容できる。
PT専門業者である「良い習慣PTスタジオ」が5年間運営する予定だ。ソウル市が賃借料を安くする条件で、業者は市民のために毎週末無料の特別講義を開催する。12月22日には麻酔痛症医学科専門医のキム・ドンソク良い習慣PTスタジオ共同代表が脊椎や関節疾患の治療に効果的な運動法を解説する。1月4日にはアジア大会空手の銅メダリストが武道をテーマに講義を行う。
イム・ジョンヒョン・ソウル市都市活力担当官は「トゥクソム駅周辺には漢江だけでなく、ソウルの森や中浪川など走りやすい所も多い」とした上で「地下鉄駅のPT場を中心にランニングコミュニティーも運営する予定」と今後の計画を語った。
聖水洞のトゥクソム駅一帯には最近スタートアップ企業(ベンチャー企業)が相次いでオープンし、20-30代の会社員が集まっている。良い習慣PTスタジオのパク・チャンファン共同代表は「最初は地下鉄駅にどうやってPT場をオープンすればいいか悩んだが、最近では新しいスポーツのトレンドやライフスタイルをつくり出すことができるという思いから、ワクワクしている」とし「通勤途中の会社員が利用できるようにシャワー室とロッカールームを整備した」という。
汝矣ナル駅にオープンしたランナー・ステーションは、近くの汝矣島漢江公園を走るランナーたちの名所になっている。ランニングクルー(ランニング同好会)の集合場所としても活用されている。ソウル市の関係者は「オープンから4カ月で3万3000人が訪れた」とし「最近では会社帰りに立ち寄って服を着替え、漢江を走るサラリーマンの姿も見受けられるようになった」と話す。
ランナーステーションは、58個のロッカーに更衣室、パウダールーム(女性用化粧室)などを備えている。ランニングマシーンや運動靴殺菌消毒器、体重や筋肉量などを測定できる機器も設置されている。ランニング同好会「ラビット」の会長を務めるキム・グンアさん(25)は「汝矣島を一周走った後は、ランナーステーションで運動靴を消毒し、健康状態もチェックできるので、走る喜びがある」と笑みを浮かべる。
ソウル市は来年2、6号線の新堂駅、8号線の文井駅、7号線のモッコル駅にファンステーションを追加でオープンする予定だ。
文井駅には3番出口前の空き地にフットサル場とバドミントン場、ピックルボール(穴のたくさん開いたボールを打ち合うテニスに似た競技)場などを設置する。ソウル市の関係者は「周囲に若い会社員が多く住んでいるほか、週末にはマンション団地の家族連れの乗客が多数行き交う点を考慮した」という。
新堂駅には室内クライミング(岩壁登山)場を設置する。新堂駅には地下鉄10号線の乗り換え通路があるが、通貨危機の際、10号線の建設事業が白紙化されて以降、放置されたままだ。幅20メートル、奥行き150メートルの地下空間だ。ソウル市の関係者は「通常の地下鉄駅は1階が3メートル程度だが、この乗り換え通路は4.5メートルと高く設計した」とし「世界で初めて岩壁登山ができる地下鉄駅」となる見通しだ。ソウル市は昨年10月、この通路でスケートボードのイベントを開催したが、2日間で9500人が訪れた。モッコル駅は現在事業計画を立案中だ。
ソウル市の関係者は「地下鉄駅は市民が毎日利用する空間だが、商圏が低迷し、空いている空間も多い」とし「ここに健康と楽しさを加えれば、商圏も活性化し、市民の健康と生活の質も改善されるだろう」と希望ある未来に触れた。
パク・チンソン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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