▲25日(現地時間)、ロシアのハリノ空軍基地で発見されたATACMSの残骸。/写真=ロシア国防省
ウクライナ軍が25日(現地時間)、米国から支援されたATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)でロシアのクルスク州にあるハリノ空軍基地を攻撃した、と各外信が報じた。
軍事専門メディア「ウォーゾーン」によると、ウクライナ軍は国境からおよそ60マイル(約96キロ)離れたハリノ空軍基地を目標にATACMSを動員して攻撃を行った。ロシアの独立系メディア「アストラ」は、攻撃当時、7発のATACMSミサイルと..
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▲25日(現地時間)、ロシアのハリノ空軍基地で発見されたATACMSの残骸。/写真=ロシア国防省
ウクライナ軍が25日(現地時間)、米国から支援されたATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)でロシアのクルスク州にあるハリノ空軍基地を攻撃した、と各外信が報じた。
軍事専門メディア「ウォーゾーン」によると、ウクライナ軍は国境からおよそ60マイル(約96キロ)離れたハリノ空軍基地を目標にATACMSを動員して攻撃を行った。ロシアの独立系メディア「アストラ」は、攻撃当時、7発のATACMSミサイルと12発の無人機が動員され、今回の攻撃で兵士2人が負傷したと伝えた。
ウクライナ軍参謀本部は同日、クルスクの複数の目標を攻撃したことを発表したが、具体的な内容は明かさなかった。またロシア国防省は、クルスク上空で7機の無人機を撃墜したと主張したが、具体的な撃墜場所は公開しなかった。
ソーシャルメディアで公開された動画や写真には、ATACMSから発射された小型爆弾が空軍基地を襲う場面が捉えられていた。攻撃を受けた場所の近くで撮影された別の動画では、爆発音と空襲警報のサイレンの音が聞こえた。通信アプリ「テレグラム」のロシア軍事情報チャンネル「ミリタリー・インフォマント」は「夜中にATACMSのクラスター・ミサイルがクルスク地方のハリノ空軍基地を攻撃した」「ウクライナが公開した動画で、空軍基地内でのM74小型爆弾の爆発場面が確認された」と伝えた。
このチャンネルは「少なくとも2基は(空軍基地に)到達したことを示す」「ミサイル攻撃の懸念により、軍用機は国境地帯の空軍基地では実質的に使用されておらず、本土のもっと内陸にある場所へ移動配備された」と明かした。「アストラ」も「相当数のミサイルが撃墜されたが、少なくとも1基はハリノ空軍基地を攻撃した」と伝えた。
「ウォーゾーン」が入手した衛星写真を分析した結果、ハリノ基地の深刻な被害は確認されていない。滑走路と誘導路の間にある防空システムや基地の主要区域は隠されていて、正確な被害規模は把握が難しい-と同メディアは伝えた。この空軍基地は2022年12月にウクライナのドローン攻撃の標的になり、この施設はかなりの期間、空軍の主要作戦のための基地としては使われていないという。ただし、同メディアは「われわれが入手した衛星イメージによると、ロシアがこの施設を弾薬貯蔵の用途で使っていることは明らか」とした。
ロシア国防省は26日の公式発表で、ウクライナ軍がATACMSでロシア本土を2回攻撃したとして、報復を警告した。ロシア国防省は同日、テレグラムで「ウクライナが23日と25日、ロシア西部の国境地帯クルスクの軍事施設と飛行場をそれぞれ狙ってATACMSミサイルを発射した」「軍事施設が被害を受け、人命被害も発生した」と伝えた。その上で「ロシア国防省は現在、状況をコントロールしており、報復措置が準備されているところ」とコメントした。
米国は今月17日、ロシアのウクライナ侵攻から1000日になるのに合わせ、米国製長距離打撃兵器のロシア本土攻撃制限を解除した。その2日後の19日、ウクライナはATACMSを動員してロシアのブリャンスク地方にある弾薬貯蔵施設を攻撃している。
ATACMSは最大305キロ先の標的を攻撃できる。ウクライナに提供されたATACMSは集束弾バージョンで、投下された弾頭が数百発の子弾を地上にばらまき、広範囲かつ無差別的な攻撃を加えるという方式だ。米当局者によると、ATACMSの弾頭に入っている子弾の数は950発ほど。
イ・ヘジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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