▲写真=UTOIMAGE
中国最大のエアショーに参加するため現地に到着したロシア軍の最先端ステルス戦闘機スホーイ57(Su57)が、外装の雑な仕上げのせいで、ソーシャルメディアなどでは「期待以下」と評価されている-という外信の報道がなされた。
4日(現地時間)に「フォーブス」が報じたところによると、Su57は、来たる12日から始まる第15回中国国際航空宇宙博覧会に参加するため、広東省珠海市に同日到着した。今回のエアショー..
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▲写真=UTOIMAGE
中国最大のエアショーに参加するため現地に到着したロシア軍の最先端ステルス戦闘機スホーイ57(Su57)が、外装の雑な仕上げのせいで、ソーシャルメディアなどでは「期待以下」と評価されている-という外信の報道がなされた。
4日(現地時間)に「フォーブス」が報じたところによると、Su57は、来たる12日から始まる第15回中国国際航空宇宙博覧会に参加するため、広東省珠海市に同日到着した。今回のエアショーにはデモフライト用1機と展示用1機、併せて2機のSu57が登場し、エアショーの最高の期待作に挙げられている。同博覧会は中国最大の国際エアショーに位置付けられており、中国の軍事・航空分野の発展を見せつける場になっている。ロシア側はSu57を「最も進歩した第5世代ステルス戦闘機」と紹介した。
しかしロシアの誇る最新鋭戦闘機は中国のソーシャルメディアを中心に酷評を受けている、と同メディアは報じた。ソーシャルメディア上では、市民が中国現地に到着した戦闘機を近くから撮った写真や動画が拡散している。あるX(旧ツイッター)のユーザーは、Su57が中国に到着したときの写真を数枚アップロードして「現地住民が近距離から自由に撮影できる状態」と伝えた。
特に、航空機の外装に現れた数多くのボルトや雑な仕上げ処理が批判の対象になった。外装を近くから見てみると、機体には数多くのねじがはまっており、接合部が浮き上がっている部分も目に留まるなど、幾分か完成度が低い様子だった。ロシアが中国に送り込んだSu57はプロトタイプだといわれる。中国のネットユーザーらは、中国の第5世代戦闘機である成都製殲20(J20)と比較しつつ、Su57の完成度をあざけりもした。同メディアは「ロシア側は、市民の近接撮影をきちんと規制できず、ソーシャルメディアに動画が出回ることを防げなかった」「そのせいでソーシャルメディア上で中国人から手軽な標的にされた」と伝えた。
ロシアは西側の制裁によりSu57を大量生産する上で困難に直面しており、海外ユーザーの確保が喫緊の課題だ。だが、今回のエアショー出品でむしろ戦闘機の技術的限界があらわになるという結果を招いた、と評されている。オープンソースの軍事ニュースサイト「Clash Report」は、Xに載せたコメントで「ねじが多い(Lots of screws)」と寸評した。ウクライナの軍事専門メディア「Defense Express」は「最も目を引くのは、胴体のパネルを固定するねじの数が膨大だということ」とし「パーツの接合の品質は期待を満たしておらず、これはロシアの航空機作りの実際の技術水準について多くを物語っている」と評した。ニューヘブン大学国家安全保障学科のマシュー・シュミット教授は「ロシアの航空機は、基本的な航空学的設計は優秀だが、製造技術や素材技術は水準以下」と評価した。
Su57はロシアの第5世代多目的戦闘機で、F22やF35など米国の第5世代ステルス機の対抗馬として開発された。胴体内部に武器を搭載し、超音速で巡航しつつ陸上・海上・空中のあらゆる目標を破壊できるように設計された。レーダーにほとんど捕捉されないステルス機能を備え、Kh59およびKh69ミサイルを搭載できる。最高速度はマッハ2.0(時速2450キロ)、航続距離は3500キロで、単座。2020年から実戦配備が始まった。
今年6月にはウクライナがこの戦闘機を初めて攻撃し、破損させたと主張した。ウクライナ国防省傘下の情報総局(HUR)は「侵略者のSu57多目的戦闘機が前線から589キロ離れたロシアのアストラハンの飛行場で攻撃された」とし「この飛行機が損傷したのは歴史上初めて」と発表した。ただし、攻撃の手段・経緯など細かい内容は明らかにされなかった。
イ・ヘジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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