▲イラスト=UTOIMAGE
湿気の多いバスルームの洗面台や便器でよく見られるピンク色の汚れが、実際にはカビではなく、まれに呼吸器感染症などを引き起こすバクテリアであることが分かった。英紙「ザ・ミラー」などが13日(現地時間)、報じた。
報道によると、オーストラリアのメルボルンに住む掃除専門家のケイシー・スティーブンス氏は最近、インスタグラムなどSNS(交流サイト)で、バスルームで見られるピンク色の汚れについて警告した。ステ..
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湿気の多いバスルームの洗面台や便器でよく見られるピンク色の汚れが、実際にはカビではなく、まれに呼吸器感染症などを引き起こすバクテリアであることが分かった。英紙「ザ・ミラー」などが13日(現地時間)、報じた。
報道によると、オーストラリアのメルボルンに住む掃除専門家のケイシー・スティーブンス氏は最近、インスタグラムなどSNS(交流サイト)で、バスルームで見られるピンク色の汚れについて警告した。スティーブンス氏は動画で、浴槽の隅に生じたピンク色の汚れをぞうきんでふき取りながら「ピンク色の物質は実際にはカビではなくバクテリア」だとして「掃除をしない状態でバスルームにこのバクテリアが増えれば、最悪の場合には呼吸器感染症を引き起こすため、定期的に洗うべき」と説明した。フォロワーたちからは「せっけんやシャンプーの泡だと思っていた」「化粧品が付いたものかと思っていた」などの反応が見られた。
このバクテリアの正式名称は「セラチア・マルセッセンス(Serratia Marcescens)」。2013年に国立医学図書館に掲載された論文によると、このバクテリアは日和見感染の原因菌(健康な状態では感染症を起こさないが身体機能が低下した際に感染症を誘発する可能性のある病原菌)で、1819年にイタリアの薬剤師バルトロメオ・ビツィオ氏が発見した。
尿路感染、呼吸器感染、結膜炎などを引き起こす恐れがあり、まれに肺炎や髄膜炎の原因になることもある。特に病院で発見された場合、複数の抗生物質に対して複合耐性を持っているため一度感染すると敗血症を引き起こす可能性が高いとされている。
湿気の多い環境を好み、一般的には浴室のタイルや便器、洗面台で繁殖し、赤くネバネバした膜のような状態になる。一度発生すると完全に撲滅するのは難しいが、漂白剤などで一時的に除去することはできる。しかし湿気が多いと再び発生するため、乾燥した状態を保つことが必要だ。
あるメディアは、このバクテリアの再発防止法として▲浴室の換気扇を回しておく▲シャワーの後は浴室の壁とシャワーカーテンの水気を除去する▲抗菌のシャワーカーテンと浴室用マットを使用しシャワーカーテンは定期的に洗濯するか交換する▲洗剤を使って浴室を頻繁に掃除する-などと説明した。
イ・ヘジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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