中国eコマース企業の通販サイト「アリエクスプレス(AliExpress)」で販売されているボディーペイント用化粧品から、韓国の基準値の92.8倍を超える鉛が検出された。
ソウル市は、中国通販サイトのアリエクスプレス、Temu(テム)、SHEIN(シーイン)で販売されている衛生用品、化粧品、食器、衣類など146種類の製品に対する安全性検査を実施した結果、化粧品11種類から有害物質が検出されたと12..
続き読む
中国eコマース企業の通販サイト「アリエクスプレス(AliExpress)」で販売されているボディーペイント用化粧品から、韓国の基準値の92.8倍を超える鉛が検出された。
ソウル市は、中国通販サイトのアリエクスプレス、Temu(テム)、SHEIN(シーイン)で販売されている衛生用品、化粧品、食器、衣類など146種類の製品に対する安全性検査を実施した結果、化粧品11種類から有害物質が検出されたと12日発表した。
このうち、アリエクスプレスで販売されているボディーペイント用化粧品からは、基準値の92.8倍を超える鉛が検出された。SHEINで販売されている別のボディーペイント用化粧品からは、基準値の3.8倍を超える鉛と基準値の1.4倍を超えるニッケルが検出された。ボディーペイント用化粧品は主に、公演やイベントなどで体に色を塗る際に使われる。
ソウル市の関係者は「重金属である鉛にさらされると、がんになる確率が高くなる。また、ニッケルはアレルギー症状を誘発する恐れがある」と説明した。
アリエクスプレスで販売されているボディーグリッター9種類からは、韓国の基準値の最大5倍を超えるアンチモン成分が検出された。このうち1点からは韓国の基準値の43.2倍を超えるメタノールも検出された。ボディーグリッターとは顔や肌をキラキラと華やかに見せるために塗る化粧品だ。主にSNS(交流サイト)の写真を撮影する際などに使われる。
ソウル市の関係者は「アンチモンは金属アレルギーや皮膚の発疹を誘発し、メタノールは目と呼吸器に刺激を与える可能性がある」と説明した。
ソウル市は今回の検査結果を受け、韓国の基準を満たしていない11種類の製品について、食品医薬品安全処など関連機関と海外系通販サイトに販売中止を要請する計画だ。
ソウル市のキム・テヒ市民健康局長は「今回の検査で韓国の基準を超過した製品は、体に直接付ける化粧品であるため、特別な注意が必要だ」と話した。
キム・ヨンウ記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com