▲写真=NEWSIS
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の元娘婿がタイの格安航空会社(LCC)「タイ・イースター・ジェット航空」に特別採用されたという疑惑を捜査中の検察が、文前大統領の娘ダヘ氏の自宅を30日に家宅捜索した。検察は韓国のLCC「イースター航空」創業者・李相稷(イ・サンジク)元議員=元・共に民主党=が中小ベンチャー企業振興公団の理事長に任命された見返りに、自身が実質的なオーナーを務めるタイ・イースター・ジェ..
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文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の元娘婿がタイの格安航空会社(LCC)「タイ・イースター・ジェット航空」に特別採用されたという疑惑を捜査中の検察が、文前大統領の娘ダヘ氏の自宅を30日に家宅捜索した。検察は韓国のLCC「イースター航空」創業者・李相稷(イ・サンジク)元議員=元・共に民主党=が中小ベンチャー企業振興公団の理事長に任命された見返りに、自身が実質的なオーナーを務めるタイ・イースター・ジェット航空の役員として特別採用し、ダヘ氏一家のタイ移住を支援したものとみている。
全州地検刑事第3部(韓演奎〈ハン・ヨンギュ〉部長検事)は同日、ソウル市鍾路区内にあるダヘ氏の自宅に検事と捜査官を送り、同氏の元夫(文前大統領の元娘婿)の就職やタイ移住に関する資料を確保した。この日の家宅捜索は裁判所から令状を受けて執行されたもので、検察はダヘ氏をまだ容疑者とはしていないという。検察関係者は「令状執行過程で当事者の参与権を徹底的に保障し、弁護人が参与して令状を執行した。女性検事と捜査官が面談・執行を実施するなど適法な手続きを順守し、人権を保護するために必要な措置を尽くした」と述べた。
検察は、李相稷氏が2018年初めに中小ベンチャー企業振興公団の理事長候補として取り沙汰された際、青瓦台(大統領府)の人事検証過程で「不適格」と報告されたのにもかかわらず、同年3月に同公団の理事長に任命され、その直後からダヘ氏一家を支援してきたとみている。元娘婿は航空業界での経歴がなかったが、タイ・イースター・ジェット航空の役員として採用され、給与毎月800万ウォン(現在のレートで約90万円)とタイの家の賃貸料約350万ウォンなどを受け取っていたとのことだ。
検察はこのほど、文前大統領夫妻の口座取引内訳を追跡した。文前大統領夫妻は、結婚しても収入がなかったダヘ氏一家の生活費を支援してきたが、元娘婿が就職した後に支援を絶っている。このため、これは李相稷氏から受け取った賄賂と見なす余地があるというのが検察の見解だ。検察は李相稷氏がダヘ氏一家を支援した額について、2億ウォンを上回るものと把握している。
ユ・ヒゴン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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