▲イラスト=UTOIMAGE
ウクライナが、ドローンとミサイルを結合させた形態の新型兵器「パリャヌィツャ」を初めて実戦配備したと発表した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今月24日(現地時間)の独立記念日の行事で、この新型兵器の開発を発表した。「キーウ・ポスト」などが25日に報じた。ゼレンスキー大統領は「きょう、『パリャヌィツャ』ミサイルドローンを初めて成功裏に実戦で使用した」とし「侵略者に対応するための新..
続き読む
▲イラスト=UTOIMAGE
ウクライナが、ドローンとミサイルを結合させた形態の新型兵器「パリャヌィツャ」を初めて実戦配備したと発表した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今月24日(現地時間)の独立記念日の行事で、この新型兵器の開発を発表した。「キーウ・ポスト」などが25日に報じた。ゼレンスキー大統領は「きょう、『パリャヌィツャ』ミサイルドローンを初めて成功裏に実戦で使用した」とし「侵略者に対応するための新たな兵器で、敵に打撃を加えた」と明かした。
パリャヌィツャがどこに配備されたのかなど、詳細は公開しなかった。24日にウクライナ軍は、ロシアのボロネジ州オストロゴシュスクに位置する弾薬庫に対する攻撃を敢行した。ただし、ウクライナの兵器生産の責任者であるオレクサンドル・カミシン戦略産業大臣は、パリャヌィツャはまだロシア内部で使用されていない、と述べた。カミシン大臣は「これはドローンかつミサイルの能力を兼ね備えており、今後さらに多くのミサイルドローンが出てくるだろう」とし「ウクライナの防衛技術進化の次なる段階であって、われわれは敵にその効果を示すことができる瞬間を待ち焦がれている」と語った。
「パリャヌィツャ」は、ドローンとミサイルの機能を結合させた新たな種類の兵器で、ドローン機能と精密打撃機能を統合した。まだ具体的な性能や諸元などは分かっていないが、中央の本体に翼があり、尾部に四つの操縦面が付いた、典型的な巡航ミサイルの形状を有していることは分かっている。このミサイルは地上プラットフォームから発射され、ターボジェットエンジンで飛行し、一般のドローンに比べて遠方の目標を攻撃できる。正確な射程は分かっていないが、およそ20カ所のロシア空軍基地が打撃半径内にあるという。
このドローンミサイルは、ロシアの空軍基地や他の戦略アセット(軍事資産)を標的にするよう設計された。西側諸国から支援を受けたミサイルの場合、ロシア領内にある軍事目標物への攻撃に使うことはできないので、ウクライナはロシアの空軍基地を攻撃できる新型兵器の開発に没頭してきた。名前はウクライナの伝統的なパンに由来するが、この名はロシア人には発音が難しく、ウクライナのアイデンティティーと抵抗を象徴する意味へと発展したという。
ゼレンスキー大統領はまた、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)を通して「2年6カ月の戦争中、ロシアはさまざまな類型のミサイルおよそ1万発と滑空爆弾3万3000発をウクライナに発射した」とし「パリャヌィツャは敵の攻撃潜在力を破壊するため、国内で設計された」と明かした。
イ・ヘジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com