【富川聯合ニュース】韓国・ソウル近郊の京畿道富川市にあるホテルで22日夜に発生した火災で、死者7人のうち2人が消防のエアマットに飛び降りたにもかかわらず死亡したことを巡って、適切に設置されていたかどうか疑問視する声も上がっている。
消防当局によると、9階建てのホテルの7階客室から煙が出ているという通報があったのは出火から5分後の午後7時40分ごろだった。
消防隊はこの4分後に現場に到着し、さらに..
続き読む
【富川聯合ニュース】韓国・ソウル近郊の京畿道富川市にあるホテルで22日夜に発生した火災で、死者7人のうち2人が消防のエアマットに飛び降りたにもかかわらず死亡したことを巡って、適切に設置されていたかどうか疑問視する声も上がっている。
消防当局によると、9階建てのホテルの7階客室から煙が出ているという通報があったのは出火から5分後の午後7時40分ごろだった。
消防隊はこの4分後に現場に到着し、さらに5分後に建物の前にエアマットを設置した。
このエアマットは縦4.5メートル、横7.5メートル、高さ3メートルで、10階の高さから飛び降りても生存できるように設計されている。
建物に煙が充満する中、午後7時55分ごろに男女2人が7階からエアマットに飛び降りた。
しかし、先に飛び降りた女性が端の方に落ちた反動でエアマットが裏返り、その2~3秒後に飛び降りた男性とともに地面にたたきつけられた。
2人は心停止の状態で病院に運ばれたが、いずれも死亡が確認された。
救助を待っていた男女が比較的迅速に設置されたエアマットの上に飛び降りたにもかかわらず死亡したことで、インターネット上ではエアマットの設置が適切だったかについて疑問視する声も上がっている。
富川消防署の関係者は、エアマットが裏返るのはよくあることではないと説明した。
現場を訪れた行政安全部の李祥敏(イ・サンミン)長官が「(エアマットを)支える人はいなかったのか」と尋ねたのに対し、京畿道消防災難(災害)本部の趙善鎬(チョ・ソンホ)本部長は「人手が足りず、エアマットを支えることができなかったようだ」と答えた。
ただ、又石大の孔河成(コン・ハソン)教授(消防防災学)は「きちんと設置されたエアマットが裏返ることはほぼないため、必ずしも消防士が角を押さえていなければならないわけではない」と説明した。
この火災では宿泊客など7人が死亡し、重傷者3人を含む12人が病院に搬送されて治療を受けている。
炎がホテル全体に広がることはなかったが、有毒ガスを含む煙が急激に広がったうえ、客室にスプリンクラーが設置されていなかったことで被害が拡大した。
聯合ニュース
Copyright (c) Chosunonline.com