「歴史遺産」小鹿島【萬物相】

2024/08/04 11:25

▲イラスト=李撤元(イ・チョルウォン)

 旧約聖書のレビ記には、ハンセン病に対する人類の長年の恐怖と嫌悪を示す記述がある。この病にかかると、医師はもちろん、患者すら自らを「汚れた者」と呼ばなければならない。世間は、彼らを社会の外に放り出し、永遠に戻ってこられないように不当な嫌疑まで上乗せした。詩人の徐廷柱(ソ・ジョンジュ)は、ハンセン病者が直面した無念の差別とそれによる鬱憤を詩「ムンドゥンイ」(ハンセン病者のこと)でこのようにつづった。..

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