▲イラスト=UTOIMAGE
中国のある男性がマンションの地下駐車場に止めておいたおもちゃの車を処分した管理人を相手取り訴訟を起こした。これを巡り、中国のネットユーザーたちの間では、さまざまな意見が飛び交い、論争になっている。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)や中国紙の光明日報などの外信が2日に報道した。
報道によると、中国・浙江省のあるマンションで暮らす男性がこのほど、「地下駐車場に止めておいたおもちゃの..
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中国のある男性がマンションの地下駐車場に止めておいたおもちゃの車を処分した管理人を相手取り訴訟を起こした。これを巡り、中国のネットユーザーたちの間では、さまざまな意見が飛び交い、論争になっている。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)や中国紙の光明日報などの外信が2日に報道した。
報道によると、中国・浙江省のあるマンションで暮らす男性がこのほど、「地下駐車場に止めておいたおもちゃの車を処分した」という理由で管理人を告訴したとのことだ。
この男性はマンション地下駐車場の3台分の区画を購入したが、しばらくの間、その区画は空いたままになっていた。ところが、住民が増えて駐車スペースが足りなくなったことから、男性の駐車スペースを勝手に使う人が出始めた。
男性は自分が購入した駐車スペース3区画を守るため、息子のおもちゃの車3台を置いた。すると、住民たちは「男性の行動は利己的で、無駄なことをしている」として、不動産管理会社に苦情を寄せた。
これに対して、当初は不動産会社も男性の説得に当たっていた。所定の補償額を提案し、おもちゃの車を片付けさせて、他の住民が利用できるようにしようとしたのだ。だが、男性は「合法的に購入した区画は本人が望む方式で使用する権利がある」として、考えを変えなかった。
不動産会社は結局、管理人におもちゃの車を片付けるよう指示した。このため管理人はおもちゃの車を片付け、怒った男性は管理人を告訴した。男性は「管理人が処分してしまったおもちゃは一般のおもちゃではなく、高価な限定版モデルだ」と主張している。
裁判の結果、裁判所は男性に軍配を上げた。裁判所は不動産管理会社が実際に法に違反し、男性の財産権を侵害したと認めた。裁判所は「不動産会社は男性に約6万元(約130万円)を賠償し、今後は干渉せずに駐車スペースを使用できるようにせよ」との判決を下した。また、裁判所は住民たちの駐車問題を解決するため、駐車スペースをさらに確保するよう同社に勧告した。
この判決に対して、中国のネットユーザーの間ではさまざまな意見が飛び交っている。一部の人々は「管理人がどんな罪を犯したというのか」「共に暮らす社会なのだから、少しは譲歩しろよ」などの声を上げ、男性を批判した。だがその一方で、別のネットユーザーたちは「購入した駐車スペースに対する権利は必ず守らなければならない」「違法ではないし、お金を払って購入した区画なのに、一体何が問題なのか」「これは法廷まで行って争うことなのか?」「れっきとした財産権の侵害」などの意見を出した。
チョン・アイム記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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