▲24日午前、韓国国会(ソウル市汝矣島)で開かれた最高委員会議に出席した祖国革新党・曺国代表。
【NEWSIS】全国党員大会を今年7月に控えている韓国の進歩(革新)系野党「祖国革新党」が、「どうせ党代表は曺国(チョ・グク)」という雰囲気により大会の開催が低調に終わることを懸念している。保守系与党「国民の力」では韓東勲(ハン・ドンフン)元非常対策委員長とナ・ギョンウォン議員などが、進歩系最大野党「共に民主党」では李在明(イ・ジェミョン)代表と李仁栄(イ・インヨン)議員の出馬の可能性があるとみら..
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▲24日午前、韓国国会(ソウル市汝矣島)で開かれた最高委員会議に出席した祖国革新党・曺国代表。
【NEWSIS】全国党員大会を今年7月に控えている韓国の進歩(革新)系野党「祖国革新党」が、「どうせ党代表は曺国(チョ・グク)」という雰囲気により大会の開催が低調に終わることを懸念している。保守系与党「国民の力」では韓東勲(ハン・ドンフン)元非常対策委員長とナ・ギョンウォン議員などが、進歩系最大野党「共に民主党」では李在明(イ・ジェミョン)代表と李仁栄(イ・インヨン)議員の出馬の可能性があるとみられており、曺国代表のほかにこれといった候補がいない祖国革新党の状況とは対照的だ。これを受けて同党内外では、全党大会を契機として支持率が大幅に上昇する、いわゆる「コンベンション効果」は期待し難いという声が上がっている。
世論調査会社リアルメーターは、エネルギー経済新聞の依頼で、今月20日と21日に韓国国内の18歳以上の有権者1006人を対象に政党支持率調査を行った(95%の信頼水準で標本誤差プライス・マイナス3.1ポイント)。25日に発表されたこの調査の結果によると、祖国革新党の6月第3週の支持率は10.7%だった。これは前の週に比べ2.5ポイント低い数値で、第22代総選挙以降、最低の値だ。
祖国革新党の存在感が弱まる中、全党大会を通した支持率回復が切実に必要な状況となっている。祖国革新党は来たる7月20日午後2時から京畿・水原コンベンションセンターで第1回全国党員大会を開き、党代表と最高委員2人を別々に選出する。
問題は、これといった党の主導権を握る候補者が曺代表のほかに見当たらないという点だ。かつて、各政党の全党大会ではさまざまな人材が伯仲した対決を繰り広げ、観戦の面白さはもちろん、興行的な盛り上がりを起こす場合が多かった。
取りあえず同党は、今回の全党大会においては最高委員選出がイベントを主導し、首席最高委員が誰になるかが観戦ポイントだとして盛り上がりに自信を示す雰囲気だ。党代表が欠位の場合、最高委員の多得票者が代表権限を代行する。選挙権は5000ウォン(現在のレートで約574円)以上の党費を納付する主権党員に付与される。
黄鉉善(ファン・ヒョンソン)全国党員代表準備委員長は今月23日午前、ソウル市汝矣島の韓国国会で開かれた記者懇談会において、取材陣から「『どうせ党代表は曺国』といった雰囲気の中で、全党大会を盛り上げる案はあるのか」と質問を受けた。これに対し黄委員長は「曺代表の裁判問題がどうなるか誰にも分からない」とし「であれば、(党代表欠位時に権限を代行する)首席最高委員が誰になるかが全党大会の大きな争点の一つ」と強調した。
子どもの入試不正疑惑などにより控訴審で実刑を言い渡された曺代表が将来司法リスクの余波で欠位となった場合に、党を引っ張っていく「首席最高委員」の選出が、全党大会のイベント的要素になり得る-という説明だ。
記事で引用した世論調査は、無線(97%)および有線(3%)自動応答電話調査方式で行われ、回答率は2.6%だった。詳細は中央選挙世論調査審議委員会のホームページで公開中だ。
チョン・グムミン記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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