▲長崎県対馬の、あるスーパーマーケットの入り口。韓国人観光客のためにハングルで「オソオシプシオ(いらっしゃいませ)」と記されている。/金東炫記者
対馬の和多都美神社、迷惑行為の続出で超強硬な一手
「禁煙区域で喫煙、大声、神職に暴行も」
差別批判には「私を見ては『チョッ××』と言うのに…ダブスタだ」
釜山から南東に50キロ、1時間余りの船旅で到着する日本の島・対馬。距離が近い分、韓国人観光客が大勢訪れることで有名です。2018年に初めて40万人を突破した韓国人の対馬訪問客は、その後、韓日関係の悪化や新型コロナ問題で減りましたが、昨年は11万900..
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▲長崎県対馬の、あるスーパーマーケットの入り口。韓国人観光客のためにハングルで「オソオシプシオ(いらっしゃいませ)」と記されている。/金東炫記者
対馬の和多都美神社、迷惑行為の続出で超強硬な一手
「禁煙区域で喫煙、大声、神職に暴行も」
差別批判には「私を見ては『チョッ××』と言うのに…ダブスタだ」
釜山から南東に50キロ、1時間余りの船旅で到着する日本の島・対馬。距離が近い分、韓国人観光客が大勢訪れることで有名です。2018年に初めて40万人を突破した韓国人の対馬訪問客は、その後、韓日関係の悪化や新型コロナ問題で減りましたが、昨年は11万9000人で回復に転じました。旅行業界ではしばしば「対馬の観光客の99%は韓国人」といいます。あまりに韓国人が多いので、大部分の飲食店やスーパー、ホテルなどには韓国語で記されたメニューや表示板が備え付けられています。
和多都美神社は、対馬の3大観光地の一つに挙げられます。「海の神」を祭る神社で、1000年以上の歴史を誇ります。2020年にソニーが発売した、13世紀の元寇を題材にしたゲーム「Ghost of Tsushima」の主要背景も、ここをモチーフにしたといわれています。
和多都美神社は、対馬中部に位置しています。韓国人の対馬観光コースは、大抵は釜山で船に乗り、島北部の比田勝港に上陸した後、レンタカーで島を一周するというもの。この観光スタイルを考慮すると、和多都美神社は島の南北を行き来する際に立ち寄りやすい位置にあり、必須の訪問地にも挙げられます。
記者も昨年7月、この神社を訪問しました。面積は広くないのですが、海の上に立てられた二つの鳥居が神秘的な雰囲気を漂わせていた様子が記憶に残っています。
韓国人から大いに愛されてきたこの神社が最近、韓日両国のメディアで最も大きな話題になりました。最近、神社の前に「韓国人立ち入り禁止」という掲示が登場したのです。何があったのでしょうか。和多都美神社がソーシャルメディア(交流サイト)の公式アカウントで説明した背景は、次のようなものです。
「ごみやたばこのポイ捨て、唾やたんの吐き捨て、社務所への無断侵入、他人の車に寄りかかったり触ったりして他の参拝者を妨害し、神社に長時間居座って弁当などを食べる。さらに、大声を上げて騒ぎを起こすなど、不敬の行為を繰り返した。数十年にわたり観光客のマナーについては繰り返し注意を求めてきたが、もう限界だ。韓国人の立ち入りを禁じる」
和多都美神社は、このように怒りを込めた告知と共に韓国人の「迷惑行為」を直接撮影した動画も相次いで公開しました。動画の韓国人らは、非紳士的行為を制止しようとする神職に向かってためらうことなく「チョクXX」「犬XX」など蔑称や罵倒を浴びせ、禁煙の表示がある神社内外でたばこを吸い、地面に吸い殻を捨てていました。両国のメディアの報道では、動画内の人物は全てモザイクをかけてありましたが、神社側がアップロードした動画はオリジナルそのままで、ありのまま公開されていました。
神社側は、6月6日には「ある神職と彼の妻が韓国人観光客に暴行された」とも主張しました。韓国人が乗った車が境内に入ろうとして、神社所有の器物とぶつかったといいます。神職が注意するとドライバーは衝突の事実を否定し「すぐに出ていってほしい」という要求に対し神職の肩をつかんで暴行を加えたというのです。
警察が出動するほどの騒ぎになり、当時の状況を収めた動画もソーシャルメディアに載りましたが、警察側の要請により現在は削除した-と神社側は明かしました。韓国人一行が謝罪したことで、告訴にまで至ることはありませんでしたが「これからも同じような事件が繰り返されるだろう。韓国人は私たちの神社を破壊しに来るだけだ」と神社側は憤怒しました。
和多都美神社が韓国人立ち入り禁止という強硬手段を取ったのは、今回が初めてではありません。2019年にも同様の掲示を行いました。当時は、ガイドを同伴した韓国人観光客一行が神社の入り口をふさいで10-20分もそこで過ごすことが大きな問題だったといいます。
神社の関係者は当時、「他の参拝者が来ても道を空けず、注意すると感情的に抗議してくるということが繰り返された」とし「できるだけ口頭の注意で問題を改善しようと2019年春から夏まで毎日、外で説明したが、神職の体力と精神的負担が重すぎて、他の観光客が受ける被害も深刻なので、やむを得ない措置だった」と説明しました。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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