韓国社会の「男児選好」が招いた報復【萬物相】

2024/06/23 11:25

▲イラスト=イ・チョルウォン

 自然界で生殖可能な個体の雌雄の性比は、長期的に見ればおおむね1対1になるという。進化生物学ではこれを「フィッシャー(Fisher)の原理」と呼ぶ。ヒトの自然性比は女児100人に対して男児104-107人の範囲だ。男児を作るY染色体を持つ精子の方が、女児を作るX染色体を持つ精子よりも軽くて早く、受精に有利だからだ。しかし、男児の平均死亡率は女児より少し高く、青少年期を過ぎると次第に1対1に近づくと..

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