▲グラフィックス=パク・サンフン
韓国ではかつての「男児選好思想」などの影響で、未婚男性の方が未婚女性より約20%多いことが分かった。未婚男女の性比不均衡により、少子化問題はいっそう解決が難しくなりそうだ。
韓国保健社会研究院が17日に出した報告書「韓国の出生性比の不均衡と結婚性比」によると、2021年基準で韓国全国の未婚男性は未婚女性より19.6%多いことが分かったという。これは人口構造上、男性の6人に1人はパートナーを見つけ..
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▲グラフィックス=パク・サンフン
韓国ではかつての「男児選好思想」などの影響で、未婚男性の方が未婚女性より約20%多いことが分かった。未婚男女の性比不均衡により、少子化問題はいっそう解決が難しくなりそうだ。
韓国保健社会研究院が17日に出した報告書「韓国の出生性比の不均衡と結婚性比」によると、2021年基準で韓国全国の未婚男性は未婚女性より19.6%多いことが分かったという。これは人口構造上、男性の6人に1人はパートナーを見つけるのが難しいという意味だ。
未婚男女の性比不均衡はソウル市とその他の地域で差が大きかった。ソウル市は未婚男性の方が未婚女性より2.5%多いだけで、ほとんど差がなかった。
一方、慶尚北道は未婚男性の方が未婚女性より34.9%多く、慶尚南道(33.2%)と忠清北道(31.7%)も未婚男女の差が30%以上あった。次いで全羅北道(29.5%)、全羅南道(26.9%)、忠清南道(26%)、江原道(25.3%)、大邱(21.7%)の順だった。首都圏の京畿道(21.2%)、仁川市(21%)、済州特別自治道(19.9%)でも未婚男女の数の差は全国平均(19.6%)を上回った。釜山市は16.2%の差だった。
韓国では1970年代から2006年まで自然性比(女児100人当たり男児104-107人の範囲)より男児の出生数が多かったが、2007年からは自然性比になった。一時行われた子どもを1人だけ産むように推奨する政策や、出産前に性別が分かる超音波検査の発達などが影響した。性比の不均衡などにより、2020年基準で1985年生まれ(当時35歳)の男性の未婚率は46.5%と、女性の未婚率(29.1%)より高かった。同報告書は「出生性比の不均衡が今後も相当期間、結婚の実態に大きな影響を及ぼす可能性がある」としている。
オ・ギョンムク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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