▲イラスト=UTOIMAGE
「マッチョの国」といわれるメキシコで、現職の女性町長が射殺された。メキシコでは200年の憲政史上で初めて女性大統領が誕生したばかりだが、それから一日もたたないうちに事件が発生したのだ。BBCなど海外メディアが4日(現地時間)、報じた。
報道によると、ミチョアカン州の町コティハで3日、ヨランダ・サンチェス・フィゲロア町長とボディーガードが男に銃で撃たれ、死亡した。フィゲロア町長は、人口約1万500..
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「マッチョの国」といわれるメキシコで、現職の女性町長が射殺された。メキシコでは200年の憲政史上で初めて女性大統領が誕生したばかりだが、それから一日もたたないうちに事件が発生したのだ。BBCなど海外メディアが4日(現地時間)、報じた。
報道によると、ミチョアカン州の町コティハで3日、ヨランダ・サンチェス・フィゲロア町長とボディーガードが男に銃で撃たれ、死亡した。フィゲロア町長は、人口約1万5000人の町コティア初の女性町長として2021年9月に就任していた。
フィゲロア町長はこれまで、麻薬カルテルの暴力行為に対して強硬な対応を取り続けてきたが、それが原因で何度も命を脅かされてきた。昨年9月には家族と近隣のハリスコ州サポパンで買い物中、武装した男に拉致され、四日後に解放された。その後、当局はフィゲロア町長の個人警護を強化した。
当時の拉致に関わった犯人らの身元は今も明らかになっていない。ただし現地メディアは、メキシコで悪名高い麻薬密売組織「ハリスコ新世代カルテル(CJNG)」のメンバーが容疑者である可能性が高いと報じた。今回の事件の黒幕もCJNGではないかとの憶測が広がっている。CJNGの命令を受けた組織「カラベラス」が「我々がフィゲロア市長を殺害した」とのメッセージをインターネット上で発表したと報じられたからだ。
今回の殺人事件は、クラウディア・シェインバウム氏(61)が女性として初めてメキシコ大統領に当選してから24時間もたたないうちに発生した。メキシコでは投票日の前後にも20人以上の候補者と選挙運動員が死亡したが、BBCは「政治家に対する暴力が蔓延し、2人の女性候補が出馬したメキシコ大統領選は水をさされる格好となった」と評した。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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