【シンガポール聯合ニュース】韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官が、31日~6月2日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席する。申氏は2日に米国のオースティン国防長官、日本の木原稔防衛相と韓米日会談を行い、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応するための協力策について議論する予定だ。
北朝鮮は軍事偵察衛星の打ち上げや弾道ミサイル発射など、軍事挑発を続けている。韓米日3..
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【シンガポール聯合ニュース】韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官が、31日~6月2日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席する。申氏は2日に米国のオースティン国防長官、日本の木原稔防衛相と韓米日会談を行い、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応するための協力策について議論する予定だ。
北朝鮮は軍事偵察衛星の打ち上げや弾道ミサイル発射など、軍事挑発を続けている。韓米日3カ国は北朝鮮のミサイル情報を即時共有する仕組みを昨年12月から稼働しており、その成果も評価すると予想される。
また、同日行われる韓米会談では、北朝鮮の核による威嚇に対抗するため米国が韓国に提供する拡大抑止の強化策などを議論するとみられる。米英豪3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を通じた先端技術分野の協力が取り上げられるかも関心が集まる。米国は韓国の参加を考慮するとの立場を示してきた。
韓日会談は来月1日に開催する方向で両国が最終調整中だという。会談では2018年12月に起きた自衛隊哨戒機を巡るレーダー照射問題の具体的な再発防止策が議論される可能性が高い。
日本側は当時、朝鮮半島東の東海で遭難した北朝鮮漁船を捜索していた韓国海軍の艦艇が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと主張。韓国側はレーダー照射はなく、むしろ哨戒機が艦艇周辺を低空で威嚇飛行したと反論した。双方の主張は食い違ったままだが、昨年のシャングリラ会合で行われた会談で再発防止策を講じることで合意しており、今回の会談で歩み寄る可能性があるとの見方も出ている。
中国との会談が実現するかも注目される。韓中はこれまで、シャングリラ会合に合わせて国防相会談を開くことが多かった。
申氏は31日にカナダ、来月1日にフィリピン、フランスとも会談し、国防・防衛産業での協力策を議論する計画だ。
また、来月1日には「競争の高まりの中での危機管理力強化」をテーマに演説する。国防部の関係者は、申氏が演説で北朝鮮が韓国に向け汚物などをぶら下げた風船を飛ばしたことを非難し、各国に関心を呼び掛ける方策を検討中だと説明した。
聯合ニュース
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