▲日本の酒類販売店に並ぶグレンリベット18年。/キム・ジホ記者
韓国でウイスキーを楽しむには限界がある。酒類には高い税金が賦課されているからだ。10-12年熟成のエントリーモデルはさておき、熟成年数が長くなると価格は2倍以上に跳ね上がる。かといって、エントリーモデルのウイスキーばかり飲んでいるのももったいない。しかし、ここで問題が発生する。高いからといって必ずしもおいしいわけではないが、ほとんどのおいしい酒は、高いのだ。
円安傾向が続き、日本への旅行客が急激..
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▲日本の酒類販売店に並ぶグレンリベット18年。/キム・ジホ記者
韓国でウイスキーを楽しむには限界がある。酒類には高い税金が賦課されているからだ。10-12年熟成のエントリーモデルはさておき、熟成年数が長くなると価格は2倍以上に跳ね上がる。かといって、エントリーモデルのウイスキーばかり飲んでいるのももったいない。しかし、ここで問題が発生する。高いからといって必ずしもおいしいわけではないが、ほとんどのおいしい酒は、高いのだ。
円安傾向が続き、日本への旅行客が急激に増えている。このチャンスを逃すまいと、ウイスキー愛好家たちもおいしい酒を求めて旅立った。日本はウイスキーに従量税を適用している。従量税とは、酒の価格に関係なく、量やアルコール度数を基準に課税する方式だ。高額なウイスキーほど、税制の恩恵を受けられることになる。そのため、同じウイスキーが日本では韓国の半額以下で買えるのだ。
普段は値段を見て買うのをためらうウイスキーも、日本でなら狙えるかもしれない。中でも、「ザ・グレンリベット18年」は明らかにおトクだ。日本での価格があまりにも手頃なので、韓国のウイスキー入門者の間では日本の特産品のように考えられている製品でもある。
グレンリベット蒸留所は、密造酒が流行していた時期に、初めて合法的な酒類免許を取得した蒸留所だ。長い歴史があるだけに、ウイスキーの味からもその本質が余すところなく感じられる。グレンリベット18年をグラスに注ぎ、鼻を近づけた瞬間、爽やかな青リンゴにオレンジピールを散らし、バニラで包み込んだような香りが感じられる。ウイスキーを一口、口に含むと、40度のアルコール度数はやや軽めだが、鼻から感じられていたリンゴと甘いハチミツ、ハーブの味が押し寄せてくる。飲み込むとグレープフルーツとスパイシーなオークの余韻が口の中に残る。好き嫌いが分かれるミントの香りと木のフレーバーは、時間がたつにつれ少しずつ薄れていく。
目を見張るほど驚くべき味というわけではないが、本当にすんなりとぐいぐい飲めるバランスの取れたウイスキーだ。運が良ければ日本の酒類チェーン店「やまや」で、7200円で比較的容易に手に入る。免税の恩恵も受けられるので忘れないようにしよう。18年熟成のウイスキーを6万ウォン台で味わうチャンスだ。そこそこ値の張る韓国のエントリーモデルよりも手頃な価格だ。韓国でグレンリベット18年を買おうと思えば、20万ウォン以上はするだろう。
だからといって、日本で最安値にこだわりすぎるのも良くない。酒類販売店探しに躍起になっていると、旅行の質が落ちる可能性があるからだ。一般的な大手酒類販売店に行けば1万円前後でいくらでも手に入るので、あまり無理をする必要はない。10万ウォン台前半までなら払う価値が十分にある酒だ。特別に愛されるウイスキーには、それだけの理由があるのだ。
キム・ジホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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