▲イラスト=UTOIMAGE
世界で最も高額な牛として知られるブラジルの牛「ビアティナ-19」が、ブラジル南部で起きた洪水の被災者支援のためにオークションに登場する。この牛は、2100万レアル(約6億3200万円)の価値があると認められ、ギネスブックの世界記録にも認定された。
ブラジル・メディア「G1」が15日(現地時間)に報じたところによると、同日行われた第1回農業連帯競売イベントで、ブラジル南部リオグランデドスル州で起き..
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世界で最も高額な牛として知られるブラジルの牛「ビアティナ-19」が、ブラジル南部で起きた洪水の被災者支援のためにオークションに登場する。この牛は、2100万レアル(約6億3200万円)の価値があると認められ、ギネスブックの世界記録にも認定された。
ブラジル・メディア「G1」が15日(現地時間)に報じたところによると、同日行われた第1回農業連帯競売イベントで、ブラジル南部リオグランデドスル州で起きた洪水の被災者支援のために、「ビアティナ-19」がオークションに登場。収益金は全て、洪水被災者のために寄付される予定だ。
「ビアティナ-19」は今年3月、世界で最も高額な牛としてギネス世界記録に認定された。その価値は2100万レアルに達する。「ビアティナ-19」がこのように高い評価を受ける理由は▲美しさ▲高級肉の生産能力▲欠陥のないたくましい脚-だという。「ビアティナ-19」の担当獣医師は、「ビアティナ-19は、色々な目的で牛を生産できる『遺伝子の銀行』と言っても過言ではない」として「美しい牛を生み、消費者に高品質の肉を提供する生殖能力がある」と話した。
「ビアティナ-19」の優秀な遺伝子を保存するために、担当会社は1年に10回、卵子を採取する。1回につき80個の卵子を採取し、実験室で雄の牛の精液を使って体外受精を実施する。こうしたプロセスを経て、優秀な因子を持つ牛が年間約70頭生産されているという。
「ビアティナ-19」の品種はネロール種で、生まれた時から非常に優秀なネロール種の中の1頭だと評価されていた。インド由来のこの品種は、全身が真っ白な毛におおわれており、肩の上に大きな球根状のこぶがある。あごの下の皮膚がだらりと垂れ下がっていて、ほかの品種よりも汗腺が2倍大きいため、暑さに強いという特徴を持っている。ネロール種は現在、ブラジルで最も重要な品種のうちの一つとされている。健康な上に新陳代謝が効率的なため、低品質の飼料でもしっかり育つからだ。
ネロール牛の価格が高騰したのは、品種改良に使われる遺伝子情報のおかげだ。ネロール種の精液は非常に高額で取り引きされ、2018年には英紙ガーディアンが、最も優秀な雄牛の精子が0.55ミリリットル当たり5000ドルで販売されたと報じた。
イ・ヘジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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