「三国遺事の記述は間違い…石窟庵の創建時期は新羅・聖徳王代(706年から11年)とみるべき」

2024/05/20 21:05

閔丙賛・元国立中央博物館長 『三国遺事』の記録の問題点を指摘 国立春川博物館のシンポジウムで発表

▲韓国の国宝でユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産にも指定されている慶州の石窟庵。/国立文化財研究院

 慶州の石窟庵は西暦750年ごろ、新羅の第35代・景徳王代に宰相を務めた金大城(キム・デソン)=700-74=が創建したといわれている。『三国遺事』の記録があるからだ。『三国遺事』の「大成孝二世父母」条に「金大城が現世の両親のために仏国寺を、前世の両親のために石仏寺(石窟庵)を建てた」という記述がある。石窟庵は20世紀初めに広く世に知られるようになった後、宗教学・美術史学・歴史学などの人文学だけで..

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