韓国社会から消える「体感中産階級」【萬物相】

2024/05/12 21:05

▲イラスト=キム・ソンギュ

 1970年代、日本では「1億総中流」という言葉が流行した。国民の大多数が自分を中産階級と考える「豊かな時代」という意味だ。当時日本人はほとんどが2階建ての家、カラーテレビ、自動車を保有し、等しく豊かに暮らしていた。1990年代、長期不況に見舞われ、状況が急変した。スタグフレーションに高齢化まで重なり「1億総活躍社会」という言葉が登場した。専業主婦も高齢者も就職戦線に出てようやく中産階級の生活を維..

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