▲4月22日午後、ソウル市竜山区のソウル駅で開かれたKTX青竜の試乗イベントで、試乗団が取材陣に向けて手を振っている様子。/NEWSIS
22日午前10時、ソウル駅のKTX(韓国高速鉄道)4番乗降場。青い新型高速列車「KTX青竜」が、プラットホームに入ってきた。従来の列車より大きな車体がまず目に留まった。青竜は幅が315センチあって、従来のKTX主力列車「山川」(297センチ)より20センチほど広く、高さも27.5センチ増している。山川の幅は狭かったので、列車とホームの間には大人の足がはまってしまうくらいの隙間がある。青竜ではこう..
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▲4月22日午後、ソウル市竜山区のソウル駅で開かれたKTX青竜の試乗イベントで、試乗団が取材陣に向けて手を振っている様子。/NEWSIS
22日午前10時、ソウル駅のKTX(韓国高速鉄道)4番乗降場。青い新型高速列車「KTX青竜」が、プラットホームに入ってきた。従来の列車より大きな車体がまず目に留まった。青竜は幅が315センチあって、従来のKTX主力列車「山川」(297センチ)より20センチほど広く、高さも27.5センチ増している。山川の幅は狭かったので、列車とホームの間には大人の足がはまってしまうくらいの隙間がある。青竜ではこうした隙間が消え、列車に乗り降りするとき楽に感じられた。
車内に入ってみると、車体の大きさがそのまま感じられた。乗客が通過する通路の幅が従来より15センチほど広くなっているおかげで、トイレに行き来するのが一段と楽になった。
従来のKTXは、座席を後ろに傾けると後方の乗客に迷惑だという声があった。だが青竜は飛行機のビジネスクラスと同じように、座席の背が後方へ移動しないので、座席を36度ほど後ろに傾けることができた。移動時の疲れがかなり減るものとみられる。座席のサイズは山川と同じだが、椅子と膝の間の距離が2センチほど広がっていて、余裕も生じた。
各座席に個別の窓があるのも良かった。従来は、窓を覆うブラインドを閉めようと思ったら前後の席にいる乗客の顔色をうかがわなければならなかったが、その必要がなくなった。各座席にコンセント、スマートフォン充電設備なども備えられていて便利だった。
この列車は動力装置を列車の前後の端に付けた従来の方式とは異なり、動力装置が列車全体に分散されている。乗客の足の下に動力装置を置いているわけなので、騒音や振動に対する懸念もあった。しかし山川と比べて、振動や騒音はずっと小さかった。この日、ソウル駅から大田まで移動する間、飲み物を満たしたプラスチックのコップをずっとホルダーに置いていたが、こぼれることはなかった。この車両を製造した現代ロテム側は「自動車のサスペンションに該当する空気ばねの技術によって振動を吸収し、乗り心地も楽になった」と語った。騒音に関しては、列車の床と乗客が踏む床板との間にゴムパネルなどを挟み、壁や天井に吸音材を使用して低減させたという。
この列車は最高時速320キロで、韓国国内で運行している列車の中では最も速い。しかし平沢-五松間の高速鉄道複線化作業が完工するまでは、最高時速を出すことができない単線運行をしなければならない。実際、この日も最高時速300キロほどで運行した。2028年ごろにようやく、本物の青竜のスピードを確認できる。
その代わり、青竜は停車駅を減らすという手法で移動時間を短縮した。ソウル駅から釜山までは大田と東大邱のみに途中停車して2時間17分、ソウルの竜山駅から光州松汀駅までは益山のみに途中停車して1時間36分。従来より20分ほど短くなっている。青竜は来月1日から運行を開始し、運賃は山川と同じだ。
キム・アサ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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