▲17日、ソウル高尺スカイドームで米大リーグ(MLB)公式開幕戦「2024 MLBワールドツアー・ソウル・シリーズ」を前に行われたロサンゼルス・ドジャース対キウム・ヒーローズのエキシビション・ゲーム。写真は試合開始前に観衆に手を振る大谷翔平。写真=共同取材団
一挙手一投足が話題になっている「野球の天才」大谷翔平(29)=ロサンゼルス・ドジャース=の「韓国愛(韓国好き)」は本物のようだ。世界で最も有名な野球選手として知られている大谷だが、韓国人ファンの愛情は決して一方的なものではないということだ。
大谷は16日、ソウル高尺スカイドームで行われたドジャースの自主練習と記者会見に出た際、米大リーグ(MLB)公式開幕2連戦「2024 MLBワールドツアー・ソ..
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▲17日、ソウル高尺スカイドームで米大リーグ(MLB)公式開幕戦「2024 MLBワールドツアー・ソウル・シリーズ」を前に行われたロサンゼルス・ドジャース対キウム・ヒーローズのエキシビション・ゲーム。写真は試合開始前に観衆に手を振る大谷翔平。写真=共同取材団
一挙手一投足が話題になっている「野球の天才」大谷翔平(29)=ロサンゼルス・ドジャース=の「韓国愛(韓国好き)」は本物のようだ。世界で最も有名な野球選手として知られている大谷だが、韓国人ファンの愛情は決して一方的なものではないということだ。
大谷は16日、ソウル高尺スカイドームで行われたドジャースの自主練習と記者会見に出た際、米大リーグ(MLB)公式開幕2連戦「2024 MLBワールドツアー・ソウル・シリーズ」ドジャース対サンディエゴ・パドレス戦について、「韓国でプレーできるのは楽しみ」「野球自体も韓国自体も楽しんで頑張りたい」と語った。そして、12年前に高校野球の国際大会「AAA世界野球選手権大会」に日本代表として出場するため韓国に来たことに関しては「あの時から(韓国は)好きな国の一つなので」「また野球で帰ってこれてプレーするのは自分の中では特別かなと思っている」と答えた。
大谷はこの日、韓国と日本のスポーツにおける関係についても言及し、注目を集めた。大谷は「日本と韓国は昔から国際大会でも白熱したいい試合が多くて、子どものころからずっと見ていた」「韓国のチームも僕の中では思い出があって、素晴らしいチームだなと思っている」「そういうところで今回、韓国でプレーできるのは楽しみですし、空港でああやって迎えていただけたのはすごいありがたいなと思った」と言った。
昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を通算3度目の優勝に導いた大谷は当時、「日本だけではなくて、韓国も、台湾も中国も、またその他の国ももっともっと野球を大好きになってもらえるようになることを願っている」と言って話題になった。今回の訪韓前に妻の田中真美子さん(27)を電撃公開した大谷は「(妻と)初めて一緒に(来たし)、公式戦自体も一緒に来て見るのも初めて。 そういう意味ではいい思い出になると思う」としながらも、「まずは自分のやることにしっかり集中したい」と、仕事に徹することを強調した。
こうしたさまざまな言動や状況を考えると、大谷の「韓国愛」は単なるリップサービスだけではないものとみられる。野球に対する愛と同じくらい真摯(しんし)な姿勢が感じられる。 大谷は訪韓を前後して、写真交流サイト(SNS)「インスタグラム」の自身のアカウントに太極旗(韓国国旗)マークを既に4回も掲載している。特に、韓国に到着する前から太極旗マークを3回も使い、野球ファンに太極旗を印象づけた。大谷のインスタグラムのフォロワー数は778万人にも上る。
大谷は13日、ドジャースの選手たちがソウル・シリーズを記念して撮った写真で、韓国ならではのポーズ「指ハート」をして、太極旗マークを付けた。さらに、15日の出国に先立ち、初めて妻の写真を公開した時も太極旗マークを載せた。そして、韓国に入国する直前、飛行機の窓から眺めた風景の写真にも太極旗マークを付けている。大谷はその後、韓国に到着してソウル・シリーズ開催を知らせる投稿に4回目となる太極旗マークをアップした。韓国の複数の野球関連インターネット・コミュニティー・サイトでは「こんなに太極旗をたくさん使う日本人選手は初めて見た」と大騒ぎになった。今回のソウル・シリーズもファンの間では「大谷シリーズ」と呼ばれているという。
実は大谷は韓国の文化に親しんでいる。2018年に大リーグ入りした当初、大谷が現代自動車のセダン「ソナタ」に乗っていたことは有名だ。現在、大谷はドイツの有名自動車ブランド、ポルシェのイメージキャラクターを務めている。また、あるメディアとのインタビューで、大谷は動画配信サービス「ネットフリックス」の韓国ドラマ『イカゲーム』を見たと語っていた。ソウル・シリーズのある関係者は「大谷は日本で最高の外交官」と話す。現場を取材している、ある米国人記者は「今、大リーグは大谷の天下」と表現した。
パク・ガンヒョン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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