▲現代自「N」ブランドから最初に発売されたi30N。高い完成度を誇り、欧州で高く評価されてきた。/現代自提供
現代自動車が、欧州で内燃機関搭載の高性能車をこれ以上生産しないことを決めた。環境規制が徐々に厳格になっていることに伴うもので、現代自は今後、高性能の電気自動車(EV)で市場を攻略する方針だ。
現代自の欧州法人によると、2月からi30Nとi20Nのチェコ工場・トルコ工場での生産を中断する。現在販売中の在庫が全てなくなれば、i30Nとi20Nは欧州での販売は終了となる。ただし生産は完全に終了するわけ..
続き読む
▲現代自「N」ブランドから最初に発売されたi30N。高い完成度を誇り、欧州で高く評価されてきた。/現代自提供
現代自動車が、欧州で内燃機関搭載の高性能車をこれ以上生産しないことを決めた。環境規制が徐々に厳格になっていることに伴うもので、現代自は今後、高性能の電気自動車(EV)で市場を攻略する方針だ。
現代自の欧州法人によると、2月からi30Nとi20Nのチェコ工場・トルコ工場での生産を中断する。現在販売中の在庫が全てなくなれば、i30Nとi20Nは欧州での販売は終了となる。ただし生産は完全に終了するわけではない。北米やオーストラリアに輸出される高性能ブランド「N」は台数を絞って生産が続けられる。
i30Nは現代自Nから最初に販売された車で、BMWの高性能ブランド「M」を総括していたアルバート・ビアマン氏が現代自に移って開発を主導した。韓国初のホットハッチ(高性能ハッチバック)市場を切り拓いたと評価されている。i20Nは、現代自がWRC(世界ラリー選手権)などモータースポーツの大会に出場して得たデータと経験を基に、2021年に開発した。1月と2月中旬に開催された今年のWRC第1戦、第2戦でも優勝した。2024WRCは計13戦が行われる。
現代自がi30Nとi20Nの生産を終了するのは欧州の環境規制が厳しいからだ。高性能車に装着するエンジンは排出ガスが多く、環境規制をクリアするのが難しい。現代自側は「(欧州の)2035年の排出ガス削減目標に従って、内燃機関車であるNモデルの欧州での生産を2月から中断することになった」と説明した。
内燃機関車Nの穴を埋めるのは、EVモデルのアイオニック5Nだ。昨年9月に英国グッドウッド・フェスティバルでベールを脱いだアイオニック5Nは、高性能の内燃機関車を凌駕する性能とバッテリー管理技術で注目を集めた。アイオニック5Nは英国BBC傘下の自動車専門メディア、トップギアの「2023年カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。600馬力以上のパワーを備え、スーパーEVと呼ばれている。
アイオニック5Nは英国、ドイツ、フランス、イタリアなど高性能車市場が発達した地域でまず発売された。販売価格は基本価格基準で韓国(7600万ウォン=約850万円)より高い1億ウォン超だ。蔚山で全量を生産している。昨年の生産台数は1487台で、1007台が輸出された。
アイオニック6Nも開発中だ。コンセプトカーRN22eのデザインを継承しており、25年下半期に韓国と欧州で発売が予定されている。米国や中国、日本などでも販売される。
パク・チンウ記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com