▲写真=UTOIMAGE
昨年夏から続くウクライナの「反転攻勢(ロシア占領地奪還作戦)」で注目に値する成果が上がらず、ウクライナとロシアの戦闘が長期化しているため、米国はウクライナ戦争の支援戦略から「領土奪還」を外そうとしている。米ワシントン・ポスト(WP)が27日に報じた。ロシアが占領した領土を全て取り戻した上で戦争を終わらせるとの目標は実現不可能と判断し、ロシアによる新たな戦争を阻止する「防御戦」へと重点を移している..
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昨年夏から続くウクライナの「反転攻勢(ロシア占領地奪還作戦)」で注目に値する成果が上がらず、ウクライナとロシアの戦闘が長期化しているため、米国はウクライナ戦争の支援戦略から「領土奪還」を外そうとしている。米ワシントン・ポスト(WP)が27日に報じた。ロシアが占領した領土を全て取り戻した上で戦争を終わらせるとの目標は実現不可能と判断し、ロシアによる新たな戦争を阻止する「防御戦」へと重点を移しているようだ。
WPは米政府当局者の話として「国務省はウクライナに対する10年の長期支援計画を取りまとめている」とした上で「この戦略の目標は戦争で現状を維持することだ」と報じた。ある米政府高官はWPの取材に「ウクライナが昨年のような大々的な反転攻勢を再開するのは明らかに難しい。まずは現状維持に向けて支援し、より持続可能な道へと誘導したい」と説明した。WPは「これはウクライナが防衛だけに集中するという意味ではない」「小規模な領土奪還の動きは今後も続き、ロシアのインフラに対する攻撃も行われるだろう」と伝えた。
ウクライナと米国などの西側諸国は昨年2月の開戦以来、ロシアに奪われた領土の奪還を目指してきた。しかしウクライナ支援に限界を感じている西側諸国の中にはこの目標を見直す動きも出始めている。一方でウクライナは「奪われた領土を取り戻すまで休戦や終戦は不可能」との立場を固く守っている。
パリ=チョン・チョルファン特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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