▲YouTubeで流行している「つまようじ揚げ」/インターネットのコミュニティーサイトより
最近、YouTubeやインスタグラムなどで、でんぷん製のつまようじを油で揚げて食べる動画がはやっている。食べられる成分で作られてはいるものの、食用として製造された製品ではないため、安全性に対する懸念の声が上がっている。
23日現在、YouTubeやインスタグラムで「でんぷん製つまようじ 揚げ物」と検索すると、数十件の食事系動画が表示される。つまようじを油でサクッと揚げてそのまま食べるものや、揚げ..
続き読む
▲YouTubeで流行している「つまようじ揚げ」/インターネットのコミュニティーサイトより
最近、YouTubeやインスタグラムなどで、でんぷん製のつまようじを油で揚げて食べる動画がはやっている。食べられる成分で作られてはいるものの、食用として製造された製品ではないため、安全性に対する懸念の声が上がっている。
23日現在、YouTubeやインスタグラムで「でんぷん製つまようじ 揚げ物」と検索すると、数十件の食事系動画が表示される。つまようじを油でサクッと揚げてそのまま食べるものや、揚げたつまようじの上にチーズやチリソースなどをかけて食べる動画などが多い。揚げたものが人気を集めると、つまようじを水に漬けてゼリー状にして食べたり、つまようじでタンフル(フルーツを飴でコーティングしたお菓子)を作って食べたりする動画も登場した。
インターネット上で人気を集めているつまようじ揚げは、テレビでも話題になった。女性お笑いタレントのホン・ユンファは昨年、ある番組で食べ物への好奇心についてトークをしていたときに「最近、でんぷん製のつまようじを油で揚げて食べてみたけど、おいしかった。つまようじ1パック全部食べた」として、共演者らに「家で一度やってみて」と勧めていた。
こうした「怪食」は、でんぷん製つまようじが食べられる材料から作られているため料理して食べても問題ない、という認識から始まった。実際にでんぷん製つまようじの主な材料はほとんどがトウモロコシやジャガイモのでんぷんだ。色素や粘度を高めるために長イモが使われているほか、清涼感を出すためにソルビトールなどがわずかに含まれているが、全て食べられる材料だ。
つまようじを食べる動画は約7年前にYouTubeに初めて登場した。さまざまな実験を発信する何人かのユーチューバーがつまようじを食べようと試みていたが、最近になってショート動画人気の高まりと共に、つまようじを食べる動画が若者たちの間で本格的に流行し始めた。
これに対し、ネット上のママ用コミュニティーサイトなどでは「子どもたちがYouTubeで見たと言って、つまようじを揚げてくれと頼んでくる」「息子が、揚げて食べてみたいと言ってつまようじを持ってきたので、それは食べ物ではないと伝えて全部捨てた」「YouTubeが問題だ。子どもたちには絶対に食べさせない」などと懸念交じりの反応が見られる。
専門家らは、食用として作られた製品ではないため、食べるのは控えるべきとの立場だ。つまようじメーカー側も、製品に「人体には無害ですが食べないでください」「用途以外には使わないでください」などの注意書きを表示している。
韓国中央大食品工学科の河相道(ハ・サンド)教授は、チョソン・ドットコムの取材に対し「食用製品の安全性基準は、ほかの製品に比べて厳格だ。つまようじは、本来の用途の安全性基準をクリアしていても、食用としての基準に適合しているわけではない」として「つまようじは食べない方がよい」と指摘した。
韓国食品医薬品安全処の関係者は「関連する調査を行ったことはない」としながらも「食用として売られているわけではないため、揚げたり食べたりしないことを推奨する」と話した。
キム・ジャア記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com