K-POPファンがフォトカードなどの「グッズ」(ファンのための商品)を集めようと特定のアーティストの同じアルバムを多量に購入するため、アルバム業界は好況を迎えている。昨年、K-POPアルバムの売上枚数は7700万枚を超えたことが分かった。これは、2021年の売上枚数5700万枚より約35%の増加だ。しかし、CDで音楽を鑑賞するファンは5.7%にとどまっている。
韓国消費者院が今年、有料のファン活..
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K-POPファンがフォトカードなどの「グッズ」(ファンのための商品)を集めようと特定のアーティストの同じアルバムを多量に購入するため、アルバム業界は好況を迎えている。昨年、K-POPアルバムの売上枚数は7700万枚を超えたことが分かった。これは、2021年の売上枚数5700万枚より約35%の増加だ。しかし、CDで音楽を鑑賞するファンは5.7%にとどまっている。
韓国消費者院が今年、有料のファン活動をした経験のある満14歳以上の男女402人を対象に実施したアンケート調査によると、アルバムを購入した目的を「グッズ収集のため」と答えた人は過半数の52.7%(212人・複数回答)だったことが分かった。「イベント応募のため」と答えた人も25.4%(102人)いた。彼らは平均4.7枚のアルバムを購入したという。アルバム購入者は、CDではなく音楽ストリーミングサービス(63.2%)や動画ストリーミングサービス(20.6%)で主に音楽を聴いていた。CDで音楽を聴いた人はごく少数だった。
売上枚数が多いアルバム50枚を調査した結果、アルバム1枚に平均7.8個のグッズが封入されていた。グッズの中にはアイドルの顔が印刷されたフォトカードもあったが、最多で87種のフォトカードを提供するアルバムもあった。全種類のフォトカードを集めるには、少なくとも12枚のアルバムを購入しなければならない計算になる。
仁荷大学消費者学科の李銀姫(イ・ウンヒ)教授は「K-POPアルバム購入者は主に若者だが、グッズの抱き合わせ販売方式によるマーケティング戦略で彼らの過消費を誘発している。持続可能なK-POP文化のためには若者を対象に望ましい消費教育を施行し、過度な抱き合わせ販売を防止する規制が必要だ」と語った。
シン・ジイン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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