▲イラスト=ペク・ヒョンソン
大麻を自ら栽培し、料理に入れて食べた20代の男に実刑が宣告された。この男は大麻を吸引したのはもちろん、キムチチゲ、カレー、キンパ、パスタにも大麻を入れ、肉のサム(チシャなどの野菜にさまざまな食材を包んで食べる料理)にも使って食べていたという。大麻を料理に入れて食べた場合、吸引した場合に比べて向精神薬としての効果が強い。「麻薬キンパ」「麻薬トッポッキ」などの言葉が氾濫する中で、実際に大麻を食材とし..
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▲イラスト=ペク・ヒョンソン
大麻を自ら栽培し、料理に入れて食べた20代の男に実刑が宣告された。この男は大麻を吸引したのはもちろん、キムチチゲ、カレー、キンパ、パスタにも大麻を入れ、肉のサム(チシャなどの野菜にさまざまな食材を包んで食べる料理)にも使って食べていたという。大麻を料理に入れて食べた場合、吸引した場合に比べて向精神薬としての効果が強い。「麻薬キンパ」「麻薬トッポッキ」などの言葉が氾濫する中で、実際に大麻を食材として使った麻薬犯罪が明るみに出たのだ。
ソウル西部地裁刑事合議11部(ペ・ソンジュン裁判長)は10日、麻薬類管理法違反容疑で起訴された男(29)に懲役2年6カ月の実刑を宣告し、40時間の薬物依存症患者向け社会復帰教育受講を命じた。
男は昨年1月に大麻の種子を入手し、今年5月まで自宅で栽培した上で、この大麻を自ら乾燥させて吸引し、さらに11回にわたり料理に入れて食べた疑いがある。判決文によると男は取り調べで「(大麻を使って)ジョン(肉・魚・野菜などに小麦粉と溶き卵を付けて薄く敷いた油で焼く料理)を調理して食べ、サラダ、漬物、茶、肉などと一緒にチシャなどの野菜で包んで食べた」「キンパにも入れたし、パスタに入れて食べることもあった」などと陳述したという。
男は裁判で「大麻を摂取したことはない」として容疑を否認したが、裁判長はこれを受け入れなかった。裁判長は「被告は捜査過程で『(海外の)大麻料理コンテストで紹介された調理方法を参考に料理をした』と陳述した」「大麻の吸引はもちろん、さまざまな方法で大麻を摂取するに足る誘因や動機があったようだ」と指摘した。
男は麻薬類管理法違反の前科もある。2018年3月から19年8月まで45回にわたり大麻を合計121.3グラム入手し、1回吸引したとして昨年8月に懲役1年執行猶予2年の判決を受けた。今回は執行猶予期間中に自ら栽培した大麻を料理に入れて食べたのだ。
今回の事件が報じられたことを受け、ネットなどでは料理の名称に「麻薬」を付けて販売する販売方法が改めて問題視されるようになった。亜州大学薬学部のイ・ボムジン教授兼麻薬退治研究所長は「『麻薬』という言葉を使った料理名を商標として使うのは自律性の領域だが、社会にとって有害な側面が大きいため規制の必要がある」とした上で「人間にとって致命的な結果をもたらす麻薬を『摂取可能な食材』と表現した場合、とりわけ青少年の警戒心を緩めることから用語としての使用は自粛すべきだ」と指摘した。
キム・イェラン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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