▲写真=UTOIMAGE
パレスチナ武装勢力ハマスがエルサレムのイスラエル側で民間人に向けて発砲し、3人を殺害した。戦闘中止1日延長に合意してからわずか1時間後に無差別銃撃が行われたのだ。エルサレム郊外のあるバス停留所で30日午前7時50分頃(現地時間)、車から降りた2人の男が通行人に向け銃を発砲した。イスラエル当局はこの事件で20代、60代、70代の3人の市民が死亡したと発表した。また6人が負傷し近くの病院で治療を受け..
続き読む
▲写真=UTOIMAGE
パレスチナ武装勢力ハマスがエルサレムのイスラエル側で民間人に向けて発砲し、3人を殺害した。戦闘中止1日延長に合意してからわずか1時間後に無差別銃撃が行われたのだ。エルサレム郊外のあるバス停留所で30日午前7時50分頃(現地時間)、車から降りた2人の男が通行人に向け銃を発砲した。イスラエル当局はこの事件で20代、60代、70代の3人の市民が死亡したと発表した。また6人が負傷し近くの病院で治療を受けており、一部は重体だという。タイムス・オブ・イスラエルなど外信各社が同日報じた。
多くの人が行き交う通勤時間帯だったため被害が拡大した。現場周辺の監視カメラ映像をみると、市民が集まる停留所前に1台の白いSUVが停車し、運転席と助手席から男が降り発砲を始めた。突然の状況に驚いた市民は驚いて逃げ回った。
2人の犯人はいずれも現場で射殺された。ハマスは同日午後に声明を出し、2人は軍事部門カッサム旅団のメンバーで、今回の事件も自分たちの作戦だったと明らかにした。さらにイスラエルによるガザ地区への攻撃とイスラエルの刑務所に服役しているパレスチナ人への処遇にも言及し、「占領軍(イスラエル)が行っている前例のない犯罪に対する当然の反応だ」と主張した。
一部ではこの攻撃が、1週間の一時停戦中に行われている交渉に悪い影響を及ぼしかねないとの見方も出ている。停戦の1日延長で合意したとのニュースが報じられてからわずか1時間もたたないうちに事件が発生したからだ。ハマスとイスラエルは人質の釈放と一時停戦の合意を受け11月24日から合意内容を実行しており、この日午前7時の交渉期限終了10分前には停戦の1日延長がほぼ合意に達していた。
ハマスとの交渉に反対しているイスラエル極右政党の指導者イタマール・ベン・グヴィール公安相は今回の銃撃事件について「この種の事件はイスラエルがなぜ弱い態度を示すべきでないか、なぜ戦争でしかハマスと交渉できないかをあらためて証明している」と発言した。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com